2020年2月28日金曜日

減塩と血圧値:量依存と期間との関連

メタアナリシス・システマティックレビューで量依存的関係と、高齢者・非白人で減塩効果明瞭、さらに、減塩期間との関連も示唆



Effect of dose and duration of reduction in dietary sodium on blood pressure levels: systematic review and meta-analysis of randomised trials
BMJ 2020; 368 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.m315 (Published 25 February 2020)
Cite this as: BMJ 2020;368:m315
https://www.bmj.com/content/bmj/368/bmj.m315.full.pdf

目的:食事中ナトリウムの減少と血圧の変化との用量反応関係を調べ、介入期間の影響を調査する。

デザイン:PRISMAのガイドラインに従って体系的なレビューとメタ分析

データソース:Ovid MEDLINE(R)、EMBASE、およびCochrane Central Controled Trials(Wiley)および2019年1月21日までの関連記事の参照リスト。

包含基準:成人集団で実施されたナトリウム摂取量の異なるレベルを24時間尿中ナトリウム排泄を使用して行われた摂取量の推定値と比較するランダム化試験。

データの抽出と分析:3人のレビューアのうち2人が、適格性について独立してレコードをスクリーニングしました。 1人のレビューアがすべてのデータを抽出し、他の2人がデータの正確性をレビューしました。レビューアは、ランダム効果のメタ分析、サブグループ分析、およびメタ回帰を実行。

結果:12 197人の参加者による133件の研究が含まれた。
24時間尿中ナトリウムの平均減少( 減少ナトリウム vs 通常ナトリウム)、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)の平均減少量は各々 130 mmol(95% 信頼区間 115 to 145 P<0.001)、 4.26 mm Hgでした(3.62 to 4.89、P <0.001)、および2.07 mm Hg(1.67 to 2.48、P <0.001)

24時間ナトリウム排泄 50 mmol減少毎に、SBP 1.10 mm Hg(0.66 to 1.54; P<0.001)、DBP 0.33 mm Hg( 0.04 to 0.63; p=0.03)

血圧低下は、多様な住民サブセットで観察され、高血圧でも非高血圧でもみられる

24時間尿中ナトリウムの減少が同じでも、高齢者、非白人、ベースラインSBP値高値群はSBP低下程度大

24時間のナトリウム排泄の50ミリモルの減少はそれぞれ、SBPの1.10 mm Hg(0.66から1.54; P <0 .001="" hg="" mm="" p="0.03)の減少に関連していた。<br">
血圧の低下は、高血圧および非高血圧の個人を含む、検討された多様な集団サブセットで観察されました。 24時間尿中ナトリウムを同じように削減した場合、高齢者、非白人、およびベースラインSBPレベルが高い人でSBPが大幅に削減されました。

15日未満の期間の試験では、24時間尿中ナトリウム排泄の各50ミリモルの減少は、1.05 mm Hg(0.40〜1.70; P = 0.002)のSBP低下と関連し、より長い期間の研究で観察された効果の半分未満(2.13 mm Hg; 0.85から3.40; P = 0.002)
一方ではトライアル期間とSBP減少の相関は認めなかった


結論:ナトリウム削減で達成された血圧低下の大きさは、用量反応関係を示し、高齢者集団、非白人集団、および血圧の高い集団でより大きかった。短期間の研究は、血圧に対するナトリウム減少の効果が過小評価される可能性がある








食塩:NaCl 58.44 g/molとして 50m mol=58.44*50/1000=2.922 gで良いのかな?





序文のGoogle翻訳
ヒトのナトリウムの生理的必要量は1日1 g未満です5が、現在、ほとんどの人口ははるかに高いレベルを消費しています。世界保健機関(WHO)が推奨する食事性ナトリウムの最大1日摂取量は、成人の場合 ナトリウム 2 g(食塩 5g)であり、ほとんどの国では、食事療法の一環として、血圧および心血管疾患。血圧と心血管疾患のリスクに対するナトリウム減少の効果は、多くの研究で検討されています。健康集団と科学団体の間では、一般集団の食事性ナトリウム摂取を減らすというコンセンサスがありますが、正常血圧の集団に対するナトリウム制限の利点は小さく、血中脂質レベルを上げる可能性があると主張しているグループも存在します。低ナトリウム摂取レベルでの死亡リスクが高いことは、逆の因果関係やナトリウム摂取の偏った推定などの要因に起因するアーチファクトであることを示唆する人もいます。 ナトリウム摂取量の変化と血圧の関係の性質は、ナトリウム削減に基づく健康介入の可能性を理解するための鍵です。特に血圧が正常な参加者については、明確な用量反応関係を決定できなかったため、データの以前の概要は限定的でした。以前のメタ分析の特定の問題は、尿の分画サンプルから推定されたナトリウム摂取量に関する研究を含めることでした。

 少量の尿サンプルは、真の摂取量が少ない場合はナトリウム摂取量を過大評価しますが、真の摂取量が多い場合は過小評価します
 短期間の研究では、ナトリウム摂取量の変化が血圧に及ぼす平均影響の推定値を混乱させる可能性があります。なぜなら、ナトリウムの大幅な短期間の減少は、異なるタイプの血圧反応を誘発する可能性があるからです。
 複数の時点で行われた測定による15の研究を含む以前の分析では、血圧に対するナトリウム減少の効果が、介入の期間が長くなるにつれて持続するか、減少するか、増加するかを判断できませんでした
 この系統的レビューとメタ分析の目的は、以前のレビューと比較してより制限された包含基準を適用することにより、食事性ナトリウム減少と血圧変化の用量反応関係を調べ、介入期間の影響を調べることでした。

医療職:COVID-19回復中のRT-PCR陽性所見についての報告

いつ感染リスクがなくなると判断するか?一度、2連続RT-PCR陰性となっても、その後、5−18日?までに陽性となる事例が報告されている。
念入りに検査されているようで、少なくとも偽陽性というわけではないようだ。


PCR検査だけだとウィルスの真のビルレンスを反映しているわけではないのでその判断は難しい。RT-PCR陽性となっても感染リスクがあるのか?情報が欲しいところである

対象が、医療職だけに復職までの期間設定も難しい


Positive RT-PCR Test Results in Patients Recovered From COVID-19
Lan Lan,et al.
JAMA. Published online February 27, 2020. doi:10.1001/jama.2020.2783

コロナウィルス疾患(COVID-19)に関する今までの研究は主に確認された感染症患者に於ける疫学的、臨床的、レントゲン学的特徴が主眼であった。回復患者のフォローアップに対しては関心は払われてなかった

方法:
2020年1月1日〜2020年2月15日までの、COVID-19の1名の入院患者と3名の自宅検疫患者(全員医療関係者)で中国の武漢大学の中南病院(Zhongnan Hospital of Wuhan University, Wuhan)で治療を受けた対象者で、職場復帰可能か決定するためにCOVID-19核酸へのRT-PCRで評価した。
退院時或いは検疫終了のための全てのフォロー状況クライテリアに一致
(1) normal temperature lasting longer than 3 days:3日を超えて正常体温継続 
(2) resolved respiratory symptoms:呼吸器症状改善 
(3) substantially improved acute exudative lesions on chest computed tomography (CT) images:胸部CT画像での急性滲出病変の持続的改善 
(4) 2 consecutively negative RT-PCR test results separated by at least 1 day:少なくとも1日は空けての、2回連続RT-PCR陰性
RT-PCR検査は咽頭拭液を以前記載された方法で施行。 Chinese Center for Disease Control and Preventionから推奨されたRT-PCR検査キット(BioGerm)。同じ技術者で検査キットブランドを全てのRT-PCR検査に使用;内部対照と陰性対照をルーチンに検査のbatch毎施行
住民統計情報、検査所見、レントゲン特徴を電子カルテから収集。回復後、患者とその家族に直接接触し、患者にRT-PCRのため咽頭拭液採取の為病院受診するよう質問する。
この研究は、Zhongnan Hospital of Wuhan University施設レビューボードから承認され、インフォームドコンセントの必要性は見送られた

結果:

4名全員、医療専門職としての仕事から新型2019コロナウィルス暴露。2名は男性年齢は30−36歳。患者3名の内、発熱、咳嗽、その両方発症時に出現。1名は無症候性で、感染患者のthin-section CTを行った。全ての患者はRT-PCR陽性で、CT画像ですりガラス状陰影(GGO)とmixed GGO、コンソリデーションを呈した。重症度は軽症〜中等
抗ウィルス薬(オセルタミビル75mg 12時間毎)4名とも使用。3名では臨床症状やCT画像異常改善。四番目の患者のCT画像はGGOのdelicateなpatch所見であった。4名全例2回連続陰性RT-PCR検査結果。症状発症から回復までは12−32日間。
退院後あるいは検疫終了後、患者には5日間の自宅検疫継続をするよう依頼。RT-PCR検査を5−13日で繰り返し、全例陽性であった。全ての患者は次の4−5日の間に3回の繰り返しRT-PCR検査、全例陽性。異なる製造会社のキットを用いたRT-PCRを追加施行しても陽性であった。
患者は臨床的検討でも無症候継続で、CTは以前の画像から変化はなかった。呼吸器症状のある人との接触報告はない。家族はだれも感染していない。

考察:
中国で退院または検疫終了の基準を満たしたCOVID-19の4人の患者(臨床症状と放射線学的異常の欠如、およびRT-PCR検査結果2件の陰性)で、5〜13日後にRT-PCR検査結果陽性であった。これらの知見から、回復した患者の少なくとも一部がまだウイルスキャリアである可能性を示唆している。
家族での感染はなかったが、報告された患者はすべて医療専門家であり、検疫中は特別な注意が払われていた。退院または検疫の中止および継続的な患者管理の現在の基準を再評価する必要がある。過去の研究で示唆されたように、偽陰性のRT-PCR試験結果が発生した可能性があるが、 2連続陰性RT-PCR試験結果に加え、臨床的特徴および胸部CT所見からの証拠により、4人の患者が退院または検疫中止の資格があると判断された。
この研究は、軽度または中程度の感染症の少数の患者に限定されていた。さらなる研究は、医療専門家ではなく、退院または検疫の中止後により重度の感染症にかかった患者を追跡する必要がある。より大きなコホートに関する縦断的研究は、疾患の予後を理解するのに役立つだろう






P2X3受容体アンタゴニストGefapixant 不応性咳嗽などへのP2bトライアル

やはり、副事象:味覚障害とのバランスが問題のようだ


Gefapixant, a P2X3 receptor antagonist, for the treatment of refractory or unexplained chronic cough: a randomised, double-blind, controlled, parallel-group, phase 2b trial
Prof Jaclyn A Smith,  et al.
The Lancet Respiratory Medicine
Published:February 25, 2020
DOI:https://doi.org/10.1016/S2213-2600(19)30471-0
https://www.thelancet.com/journals/lanres/article/PIIS2213-2600(19)30471-0/fulltext


12週間プラシーボ2b、ランダム化二重盲検プラシーボ対照化研究
治療不応性慢性咳嗽あるいは原因不明咳嗽対照(1年以上継続、レントゲン所見異常認めず VAS 100mm 40mm以上)

2015年12月21日〜2016年6月26日まで、プラシーボ割り付け n=63、 Gefapixant, a P2X3 receptor antagonist 7.5mg n=64、20mg n=63, 50mg n=63で1日2回投与


患者平均年齢 60.2(SD 9.9)歳、女性 193(76%)
12週時点での患者幾何平均覚醒時咳嗽回数 /時間(幾何学的SD) :プラシーボ 13.2(3.1)、 7.5mg 14.5(3.7)、20mg 12.0(4.2)、 50mg 11.3(2.8)

プラシーボとの推定パーセンテージ比率 7.5mg -22.0% (95%信頼区間:CI, -41.8 to 4.6; p=0.097)、 20mg -22.2% (-42.0 to 4.3; p=0.093)、 50mg -37.0% (-53.3 to -14.9; p=0.0027)




Dysgeusia:味覚障害が多く、プラシーボ 5%、7.5mg 10%、 20mg 33%、 50mg 48%



かつて、P2X3受容体アンタゴニストに関しては触れている



慢性咳嗽治療: P2X3受容体アンタゴニスト:AF-213 ・・・ 効果はあるようだが、味覚障害ほぼ全員?
https://kaigyoi.blogspot.com/2014/12/p2x3af-213.html

インターフェロンγと慢性咳嗽
https://kaigyoi.blogspot.com/2018/10/blog-post.html
経障害性疼痛からの示唆として、P2X3も慢性咳嗽の病態に関与する可能性。迷走感覚神経のAMPA受容体antagonistでAMPAのような非NMDA受容体活性化されるとともに、直接作用として Ca2+直接流入が生じることで、  グルタミン酸がinotropic NMDA、非NMDA受容体で咳嗽発生を誘発する可能性あり


2020年2月27日木曜日

Apple Watch 4による心房細動検出能はかなり優秀

日本政府は何故Apple Watch心電図機能を認可しないのだろう
PDFダウンロード心電図の感度・特異度はかなり実用性がありそうなのに・・・

天下りできないから、意地悪でもしてるのだろうか



後日追記した部分だが・・・限界があるようではあるが・・・


Apple Watchの限界
https://www.gizmodo.jp/2020/03/apple-watch-heartrate-limitation.html
Circulationに先日掲載された論文で、Apple Watch Series 4で心房細動を正しく検知できたのは、90件中34件=41%だったと報告されました。が、このレポートで気をつけねばならないのは、Apple Watchの心電図アプリでは、1分間に心拍数120回を超えると不整脈の一種である心房細動と判断することができないということです。そもそも初めからそういう仕様なんですよ。Appleが米食品医薬局(FDA)に提出した書類にも、120bpmより上/ 50bmpより下は「Unclassfied(分類不可)」として処理すると明記されています。
心房細動を患う人の1/3はbpmが120を超えているという2015年の研究結果や、心房細動は100bpmから175bpmまでの幅があるため、Apple Watchではその大部分を取りこぼしてしまう可能性があるというMayo Clinicの指摘を踏まえると、つまり、「Unclassfied」結果がよく出る人は、不整脈の可能性があり、医師の診察を念のため受けた方がいいということになります。






Apple Heart Studyでは不整脈検出の34%が心房細動で、陽性的中率(PPV)は 0.84で、これはApple Watch 1から3での光学センサーによるもの
Apple Watch 4(AW4)で単極誘導心電図で2つのメカニズムで不整脈評価、心電図ダウンロードしてPDFで評価




Google翻訳 
300の可能なリズム評価のうち、292が得られました。 2人の患者が研究完了前に退院し、1人の患者が同意を撤回した。テレメトリでは、90のインスタンスでAFが観察され、202でSRが見られました。 50人の患者のうち25人がAFのエピソードを1つ以上有していた。
AW4通知は、90インスタンスのうち34インスタンスでAFを正しく識別し、感度は41%になりました。 AFのエピソードが少なくとも1つある25人の患者のうち、AFは19歳で特定された。SRの患者のうち、AFと指定されたものはなかった(すなわち、偽陽性なし)。ただし、リズムは患者の31%で決定的ではないとみなされ、リズムを評価する追加の試みはありませんでした。 AW4通知とテレメトリーの全体的な一致は61%でした(κ統計量= 0.33 [95%CI、0.24–0.41])。
 AW4は、292のリズム評価のうち284でECG波形の取得可能なPDFを生成しました。 8つの場合、AW4および関連するアプリはPDFの生成に失敗し、これらの欠落データは不正確なリズム解釈として扱われました。 AFの90インスタンスのうち、PDF波形は84のAFを示しました(感度96%)。 AFのエピソードが少なくとも1つある25人の患者では、24人でAFが特定されました。SRの患者では、AFとして指定されたものはありません(誤検出なし)。ただし、波形のPDFが生成されなかったため、2ではリズムが決定的ではないとみなされました。全体として、Apple Watchで生成されたPDFリズムストリップとテレメトリーの一致は98.9%(κ統計量= 0.98 [95%CI、0.96–1.0])でした。



Accuracy of Apple Watch for Detection of Atrial Fibrillation
Dhruv R. Seshadri, et al.
Circulation. 2020;141:702–703
https://doi.org/10.1161/CIRCULATIONAHA.119.044126
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/CIRCULATIONAHA.119.044126





BMI/体重変化と肺機能トラジェクトリー

以前の研究はすべて、比較的短い追跡期間(最大10年)があり、ほとんどがこのリンクを最大50歳までしか調査していません。これにより、成人期および高齢期の肺機能に対する体重変化の役割のより包括的な理解が妨げられ、成人期後期にまで及ぶより長い追跡期間を伴うさらなる研究の必要がある



Body mass index and weight change are associated
with adult lung function trajectories: the prospective
ECRHS study
Peralta GP, et al. Thorax 2020;0:1–8. doi:10.1136/thoraxjnl-2019-213880
https://thorax.bmj.com/content/thoraxjnl/early/2020/01/30/thoraxjnl-2019-213880.full.pdf


 European Community Respiratory Health Survey (ECRHS)ベースの肺機能trajectory (20年間の成人期)

ベースライン BMI 正常、過体重、肥満の場合 フォローアップ中体重増加中等度(0.25-1 kg/年)、高度(>1kg/年)の場合、FVC、FEV1減少加速と関連

ベースライン正常BMI、安定体重(± 0.25kg/年)比較で、フォローアップ中高度体重増加の肥満の場合 65歳時推定FVCより−1011mL (95% CI −1.259 to −763)


ベースライン肥満症例、体重減少(<-0.25 kg/年)症例では、FVC、FEV1減少の程度減衰する

体重変化特性と、FEV1/FVC減少には関連性認めず







個人的感想としては、「FEV1/FVC比と体重特性との関連性がない」というのは、肺機能解釈上助かる知見



ちなみに、よく引用Fletcherの図、これは8年間6ヶ月毎のロンドンの労働者での前向き検討でのモデル化したもので、数十年調べたものではない



https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1607732/pdf/brmedj00468-0039.pdf


LAMA使用開始された後の症例トラジェクトリーは興味深いモノがあるのだが・・・どこかで発表したい

過敏性腸症候群治療:low-FODMAP ダイエット

low-FODMAP (the low fermentable oligosaccharide, disaccharide, monosaccharide and polyol )ダイエット





消化管機能に於ける発酵性オリゴ糖、二糖、単糖、ポリオールの効果のメカニズム
短鎖発酵性炭水化物のいくつかは吸収される。例えば たとえば、フルクトースはGLUT2またはGLUT5を介して吸収され、ラクターゼが加水分解するとラクトースが吸収される。 吸収されなかったフルクトース、ポリオール、およびラクトースは、小腸の水分を増加させる。 fructan と GOSを含む吸収されていない炭水化物は結腸で発酵され、ガスの生産につながる。 結果として生じる内腔膨満は、内臓過敏症およびIBSのある人に機能的なGI症状をもたらす
GOS:Galacto-oligosaccharides
SCFA:short-cahin fatty acids


Staudacher HM, Whelan K. Gut 2017;66:1517–1527. doi:10.1136/gutjnl-2017-313750
https://gut.bmj.com/content/66/8/1517

このレビューでは、被験者の50%−80%が症状改善
特に膨満感、鼓腸、下痢、およびグローバルの改善に伴い、臨床応答につながる症状
低FODMAP食が微生物叢およびメタビロムの大きな変化をもたらすが、継続するかどうか、またその臨床的関連性は不明である






A Systematic Review and Meta-Analysis Evaluating the Efficacy of a Gluten-Free Diet and a Low FODMAPS Diet in Treating Symptoms of Irritable Bowel Syndrome
Dionne, Joanna ,et al.
American Journal of Gastroenterology: September 2018 - Volume 113 - Issue 9 - p 1290-1300


合計397人の参加者のうち、低FODMAPダイエットとさまざまなコントロールダイエットを比較した7つの試験が検討されました。低FODMAPダイエットは、適度な数の患者についてのみIBS症状を改善し、データの全体的な品質は非常に低かった。それでも、研究者たちは、すべての食事介入の中で、低FODMAPダイエットは「現在、IBSの有効性の最大の証拠を持っている」と結論付けました。





Medical News & Perspectives February 26, 2020
The Low-FODMAP Diet Helps IBS Symptoms, but Questions Remain
Anita Slomski, MA
JAMA. Published online February 26, 2020. doi:10.1001/jama.2020.0691
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2762387

「低FODMAP」サルサ、グラノーラ、またはフラットブレッドを探している人は、Amazonで検索するだけです。Amazonは、過敏性腸症候群(IBS)の症状を緩和するために促進される数百の包装食品を提供しています。 食料品店で買い物をして、低FODMAPダイエットでリンゴ、カシューナッツ、ほうれん草を食べることが安全かどうか不明な場合は、 りんごやカシューナッツには警告するが、ほうれん草にはOKを与えるスマートフォンアプリがあります。 ダイエットに関する情報が必要な人のために、YouTubeは903 000の結果を提供し、Instagramは150万を提供しています。
しかし、消化器専門医は、低FODMAPダイエットが健康的な食事の最新流行にならないように注意しています。食事は制限され、従うのが難しく、IBS症状を引き起こす食物を特定するための短期的な介入としてのみ意図されています。そして、それが精通した栄養士によって投与されない限り、それをしようとする人々は、栄養失調になるか、腸内微生物叢に大損害を与えるリスクがあります。
FODMAPの頭字語は、発酵性オリゴ糖、二糖、単糖、およびポリオール(小腸で吸収されにくいか消化されず、結腸で急速に発酵される炭水化物のグループ)の略です。これらの食物成分は、小腸の水分量と結腸のガスを増やします。 IBSの内臓過敏症の根底にある人々の場合、FODMAPを多く含む食品(小麦、タマネギ、ニンニク、マメ科植物、乳製品、キノコ、カリフラワーなど)は、腹痛、腹部膨満、過剰なガス、下痢、便秘。
ロンドンのキングスカレッジの栄養科学科を率いる栄養学教授であるケビンホイラン博士によると、FODMAPはIBSの有無にかかわらず腸の消化管に同じ影響を及ぼします。しかし、IBSを使用している人は、それらの効果を異なって感じます。 「IBS患者の結腸は、ガスの存在により敏感です」と、ウィランは言いました。 「彼らは健康な人にはない神経反応を高めます。」
当然のことながら、専門家は、低FODMAPダイエットがIBSの第一選択療法になり、米国人口の最大16%に影響を及ぼしていると述べました。 「IBS患者の多くは、可能であれば薬物療法を避けたいと考えています。非常にまれな患者で、何を食べることができ、症状を防ぐために避けるべきかについてアドバイスを求めません。」ミネソタ州ロチェスターのメイヨークリニックで、米国消化器病学会のIBS管理ガイドラインの著者であり、食事療法を試してみたい患者には低FODMAPダイエットを推奨しています。
しかし、ダイエットのマーケティングが盛んになっているため、専門家はそれを軽度に服用したり、無計画に服用したりしないことを勧めています。さらに、長期的な影響については疑問が残ります。


・・・・・・・

1500人を超える米国の消化器専門医を対象とした2018年の調査では、77%がほぼ常にまたは通常、IBSに低FODMAPダイエットを推奨していると述べています。UCLA Center for Inflammatory Bowel Diseasesの臨床研究部長であるBerkeley Limketkai、MD、PhDによると、一部の消化器専門医は、寛解期にある炎症性腸疾患(IBD)の患者にも食事を勧めています。「IBDでIBSの症状を見つけることは非常に一般的であり、これらの症状を管理するには低FODMAPダイエットが妥当な選択肢です」と彼は言いました。
しかし、調査では、登録された栄養士への紹介で低FODMAPダイエット勧告に従ったと答えた消化器専門医はわずか21%でした。治療の有効性は栄養士の監督下にある患者を対象とした試験でしか研究されていないため、その紹介をスキップするのは間違いです。
専門家によると、そのガイダンスなしでは多すぎるとうまくいかない可能性があるという。

治験では栄養師の指導があり、それをスキップすることで生じる弊害への懸念がある

do-it-yourselfダイエットだと長期間elimination phaseに滞在することになり、食物aversionが胃腸問題を生じる可能性有り、栄養不良や腸管microbiomeへの長期有害性をもたらす可能性がある。
IBS治療を一般化しあまねく低FODMAPダイエットを広げるネット情報による弊害、複雑なIBS治療が単なるfad dietとなる可能性など懸念が噴出する。
繊維分制限やprebiotic炭水化物制限をIBSのない場合にも推奨してしまい、健康を損なう可能性がある


さらに、長期影響は未だ不明である





2020年2月26日水曜日

認知症高齢者:筋トレと好気的運動の効果

在郷軍人ナーシングホームの認知症高齢者


  • 強化トレーニング(筋トレ)は Barthel index、Mini-Mental State Examination、 Montreal Cognitive Assessment、 血中 monocyte chemotactic protein-1 値を改善
  • 好気的運動は、Barthel index、Mini-Mental State Examination、 Montreal Cognitive Assessment, 、 血中 monocyte chemotactic protein-1 値、血中brain derived neurotrophic factor 値を改善
  • Barthel index、Mini-Mental State Examination、 Montreal Cognitive Assessment、 血中 monocyte chemotactic protein-1、血中 brain derived neurotrophic factor 値の改善程度は群間差統計学的有意差に至らず


The Therapeutic Effects of Exercise Training on Elderly Patients with Dementia: A Randomized Controlled Trial
I-Ting Liu,  et al.
Archives of Physical Medicine and Rehabilitation Published:February 18, 2020
DOI:https://doi.org/10.1016/j.apmr.2020.01.012




















4週間という短期間検討・・・ 

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...