肺気腫における肺組織の破壊は、抗原提示細胞(APC)の介在、 TH17の介在による、メカニズムで喫煙が活性化することで生じる。
Shan M, et al. "Cigarette Smoke Induction of Osteopontin (SPP1) Mediates TH17 Inflammation in Human and Experimental Emphysema"
Sci Transl Med 2012;4.
マウスをchamberで喫煙暴露4ヶ月させて疑似的喫煙を生じさせた結果、樹状細胞・好中球が対照群比較より有意に増加。有意に肺容量増加 (417 ± 8 mm3 air-exposed mice versus 500 ± 9 mm3 smoke-exposed)、density減少 (-428 ± 9 HU versus -478 ± 7 HU, P< 0.05)
肺特異的 interleukin 17-A (IL-17A) トランスジェニックマウス(Cc-10-IL17a)とnull マウス (IL-17a-/-)を比較、transgenic マウスでは、肺炎症細胞数増加し、では、野生種に比べ、肺の炎症細胞減少。
トランスジェニックマウスは喫煙誘起性肺気腫が増加し、null マウスでは減少。
肺気腫形成過程のひとつ
マウス6-8週齢 1日4回喫煙 週5日暴露 4ヶ月間
Spp1は最も発現性が高く、osteopontinをcodeする遺伝子で、 TH1 and TH17 responseにリンクする。osteopontinの役割を検討したとき、喫煙暴露マウスではIL-17Aは3倍、IFN-分泌は10倍であり、 osteopontin-deficient mice (Spp1-/-)は増加影響なかった。
肺気腫と 喫煙関連疾患にとって、重要な発見。
肺のγシグマ細胞に関し肺ダメージを抑える可能性も示唆。
medpagetoday : http://www.medpagetoday.com/Pulmonology/SmokingCOPD/30783
http://plaza.umin.ac.jp/~suzukih/cgi-bin/lab/juku49.pdf
ナイーブCD4 T細胞がDCによって抗原提示を受ける際に、IL-6とTGFβが近傍
に存在するとTh17細胞へと分化する。IL-23もその維持に必要である。
Th17細胞は感染部位に移動し、そこで抗原を再び認識すると、IL-17およびIL-22を産生する
IL-17およびIL-22は付近の上皮細胞や間質細胞に働きかけ、好中球の動員と増殖、炎症性サイトカインの放出、細胞外マトリクスのリモデリング、抗菌物質の産生、上皮細胞バリアの強化などの炎症応答を総合的に引き起こす。・・・
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