2012年2月29日水曜日

睡眠薬と死亡率の関連 ;年18回分処方ですら死亡率増加


Pharmacology and therapeutics
Hypnotics' association with mortality or cancer: a matched cohort study
BMJ Open 2012;2:e000850 doi:10.1136/bmjopen-2012-000850



睡眠薬処方されている場合、18錠/年未満でさえ、3倍の死亡ハザード増加
この相関は、いくつかの通常使用睡眠薬個別解析、あるいは、新規短期作動薬剤でも同様に観察される。
健康状態の悪い患者への睡眠薬の選択的処方にするよう制御することでは、この超過死亡増加を説明出来ない。


・比例ハザード回帰モデルを用いたマッチ化コホートデザイン研究で、現行通常睡眠薬特異的死亡リスク推定
・現行通常睡眠薬とがんリスク相関
・睡眠薬と関連するリスクが寄与要素・合併症で影響?


ゾルピデム(マイスリー)、テマゼパムなど処方患者も、睡眠薬なしの対照に比べ4倍の死亡率

1年に18回の睡眠薬未満の処方患者でさえ、死亡リスクは高く、投与量に応じて死亡率増加する

睡眠薬処方患者の内、がん頻度はいくつかの特異的がんで増加し、睡眠薬処方投与量が多い場合35%ほど全体的にがん増加

この研究の限界は、寄与要素除外できてないこと、サーベイランスのインバランス、処方患者に関わるバイアスが存在する。







年齢階層別・睡眠薬無処方比較の睡眠薬処方患者生存曲線




解説記事:http://blogs.wsj.com/health/2012/02/28/study-suggests-a-link-between-sleeping-pills-early-death/

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note