2012年2月29日水曜日

薬品:賦形剤ゼラチン :患者側は使用控えたいという希望が半数、 食事指導と矛盾処方も・・・

日本人は薬に含まれる動物由来ゼラチンに対し毛嫌いをするだろうか?ゼラチンアレルギーの人はともかく、さほど気にしない人が多いと思うけど?

ベジェタリアンやイスラムとか宗教上の理由や、BSEへの極度の恐れなど

Ethics and law
Inadvertent prescription of gelatin-containing oral medication: its acceptability to patients
Postgrad Med J doi:10.1136/postgradmedj-2011-130306


医薬品賦形剤(excipient) というのは錠剤・カプセルの塊を作る成分で、医師たちは処方時、薬物の“作用物質”のみに関心を示すことが多い。
多くの薬物には賦形剤としての ゼラチンが含まれ、それはほぼ動物由来である。
泌尿器系薬剤もほぼ100%動物由来のゼラチン賦形剤、2010年1月から6月に行った、innter-cityの人種るつぼ地域でのアンケート調査で、代替法なくても動物由来の賦形剤使いたくないという希望があった。
食事制限されてるのに51%の下部尿路症状を持つ場合でもゼラチン入り製品を処方されていた。
(プリン体の問題?)
賦形剤に関する医療従事者の教育と、食事性嗜好についての患者に聞くことで、不用意な賦形剤ゼラチン処方を防ぐことが出来るかも?


ゼラチン含有に関しては、ワクチンに関しては注意されるが、内服薬などはあまり気にされない。

添付文書検索(http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html)すると、 992件もの“ゼラチン”記載があるようだ。


ちょっと調べただけで、プルセニドとかプロヘパールユーエフティー配合カプセルドプスカプセル100mg/ドプスカプセル200mgアミノレバンEN配合散ユベキノンメフェナム酸カプセルなど。


賦形剤ゼラチン含有の有無は複雑で、

・ドプスなんて、錠剤には含まれないが、カプセル剤型には含まれる。

・先発薬 ザイロリックには含まれないが、後発品である アロプリノール錠100mg、「アロプリノール錠50mg「杏林」/アロプリノール錠100mg」、 アロプリノール錠50mg「アメル」/ アロプリノール錠100mg「アメル」は含む。



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