Urinary Bisphenol: A Concentration and Risk of Future Coronary Artery Disease in Apparently Healthy Men and Women
Circulation. 2012;CIRCULATIONAHA.111.069153published online before print February 21 2012,
758名の冠動脈疾患(CAD)発症例と861名の対照を10.8年フォローアップ
European Prospective Investigation of Cancer - Norfolk UK
40-74歳、ベースラインでのCAD・卒中・糖尿病無しのスポット尿中サンプル
尿中(u)BPA 濃度(中央値 1.3 ng/ml)は低く、uBPA SDあたり (4.56ng/ml)増加で、年齢、性別、尿中Cr補正モデルで、CAD発症と相関 (n=1919, OR=1.13 95% CI 1.02 to 1.24, p=0.017)
CADリスク要素補正(教育、職業的社会階層、BMIカテゴリー、収縮期血圧、脂質濃度、運動)でも同様だが、両側有意差やや消失 (n=1744 OR=1.11 95% CI: 1.00 to 1.23, p=0.058).
完全補正モデル感度分析にて、早期CAD(3年以上フォローアップ)、BMI≧30、腎機能障害、ビタミンC負荷補正、CRP、アルコール摂取を除外後、同様な推定となり、すべて相関性を示した(p≦0.05)。
BPAは内分し攪乱物質として、ホルモン調整の阻害をもたらす。エストロゲン拮抗作用、アンドロゲン拮抗作用などが知られてきたが、他に、肝障害、膵β細胞障害、甲状腺細胞障害、肥満促進効果なども記載されている。BPAが摂取され、可溶性代謝物となった場合、成人男女では5.3時間の半減期で、腎排泄型。倫理的事情で、暴露実験が出来ないが、ラットでは、非抱合BPAがbisphenol A-glucuronideとなり、尿排泄されていると考えられる。尿中排泄濃度高値なら人への影響、肝臓・インスリン関連、心血管疾患、肥満への影響があるはず。そういうことで、尿BPA濃度が重視されている。
BPAは Maxi-Kチャンネルを活性化し、毒性を示す可能性(Br J Pharmacol. 2010 May;160(1):160-70. Epub 2010 Mar 19.)
厚労省:ビスフェノールAについてのQ&A
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html
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