2012年2月4日土曜日

大気汚染による小児喘息コスト:従来リスク評価の2倍であった

Costs of childhood asthma due to traffic-related pollution in two california communities
ERJ January 20, 2012 erj01578-2011
http://erj.ersjournals.com/content/early/2012/01/24/09031936.00157811

大気汚染による小児喘息の影響度は従来のリスク評価では過小評価されてきた。

カリフォルニア州Riversideと Long Beach

1)交通環境汚染(TRP)による喘息急性悪化のための医療間接・直接コスト
2)局所的なTOP暴露による喘息症齢の医療費コスト

大気汚染最下限推定でも年間1800万米ドル。
交通関連であるTRP暴露による影響は、この大気汚染コストの半分をしめる。
気管支炎エピソードのコストは、TRPによる喘息症例コストと、大気汚染と関連する急性増悪のコストである。

いずれも従来のリスク評価は、大気汚染による疾患及び喘息コストを過小評価していたことが判明。
平均TRPより、TRP最高値の方が、地域における不均等コストの原因を生み出している。




Reuters:http://www.reuters.com/article/2012/02/03/us-traffic-related-asthma-idUSTRE8121YN20120203

マスコミがまともであれば、日本でもこの報道は普通になされるはずなのだが


毎度のことで期待もしてないけど・・・にしても、ひどいなぁ 日本の報道


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大気汚染・ディーゼル排気と呼吸器系健康被害 2007年 12月 06日
中曽根政権の時から減衰した大気汚染対策(第108回国会 本会議 第18号 昭和六十二年五月十九日(火曜日) オゾン問題 )・・・今、石油に関わる税金の問題が世間を騒がしているが、ディーゼル粒子の健康被害を考えればディーゼル排気税など創設してでも、、健康被害補償が必要ではないだろうか? 

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