2012年2月2日木曜日

小規模研究:卒中では高率に睡眠時無呼吸あり

小規模研究というのが今一つだが、卒中における睡眠時無呼吸は高率で、56名の卒中のうち、91%に軽症以上の無呼吸あり、apnea scoreはsilent strokeと相関 (OR 1.04, P=0.03)
American Stroke Association's International Stroke Conference. (http://my.americanheart.org/professional/Sessions/InternationalStrokeConference/International-Stroke-Conference_UCM_316901_SubHomePage.jsp)


Kepplinger J, et al "Sleep apnea as a risk factor in patients with chronic microvascular changes and silent infarcts" ISA 2012; Abstract 3434. 

Kepplingerらは 56 名の虚血性卒中(86%)とTIAを検討。
年齢中央値67、男性 46%、卒中スケールスコア中央値 1 、BMI中央値 27


apnea-hypopnea-index (AHI) ≥5 per hourを無呼吸の定義
卒中5日内に終夜呼吸ポリグラフィー施行。
神経画像専門家にsleep study所見と アウトカムブラインド化。

画像にて12名がsilent infarct、29名が  chronic microvascular change
軽症睡眠時無呼吸(AHI 5-14/h)  32%、中等症(AHI 15-29) 30%、重症(AHA >30) 29%

ベースラインで、男性の法が女性より、cliically silet infarctを多く有し、silent infactが多い患者ほど、卒中既往やTIA既往あり (P≤0.05 for both)。他の臨床特性やリスク要素は有意でない。

白質のchronic microvascular changeがある場合と、ない場合のベースライン特性とリスク要素に有意差無し

しかし、silent infarctか白質の損傷がある患者では、無呼吸重症度は退院時のdisabled状況リスク増加と相関 (OR 0.94, P=0.02)


筆者らのまとめとしては、 
  • 夜間無呼吸5エピソード越える場合、silent strokeと相関。
  • 白質病変1/3超では、重症無呼吸を有す。
  • silent strokeの50%超は、無呼吸

Kepplingerの結論としては、睡眠時無呼吸に対し、他の心血管疾患リスク要素と同様注意を払うべき



この場合のsilent infarctって、虚血性卒中と判断後の病名のようだ・・・

日本の特殊な状況である検診やドックでみつかる、無症候性脳梗塞とは特性がやや異なるようだあ

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