http://www.miamiherald.com/2012/02/20/2651893/whitney-houstons-death-raises.html
薬剤は、抗不安薬 Xanax、 抗生物質 アモキシシリン、 NSAIDsであるイブプロフェン
公的な毒性検査などの結果は1ヶ月後以降とのこと
上記報道を一部訳すと・・・
米国内では、薬物過剰投与で19分に1人が死亡。 コカイン・ヘロインによる中毒死を上回るというCDCの報告。2008年から処方薬による死亡2万人ほど見られ、Vicodin、 OxyContin、Percocetといった麻薬系鎮痛剤による死亡が14800名(2008年)で、1999年から4倍に増加。
コカインは昇圧、そして、卒中、心臓発作、動脈ダメージと関連。Xanax錠と併用し、 highの状態から睡眠へ誘導。アルコールもコカインのjittery effectの拮抗作用として人気がある。
アルコールとの併用の問題
xanaxaは中枢神経を抑え、心拍・血圧・呼吸数に影響がある。アルコールも高濃度では中枢神経を抑え、呼吸中枢に影響を与える。オキシコドンや麻薬系薬剤でも同様。
alprazolam (Xanax:日本では、ソラナックス、コンスタン、メディポリンなど)は血中で、アルコール作用を増強する可能性があるとCNN
併用時、代謝に関わる要素は複雑となり、アルコールのslow metabolizerならより高濃度となり、致死的な可能性も出てくる。
xanax(alprazolam)は、即効性故、もっとも依存性のある抗不安薬ということでも問題と記載。
(Due to its fast-acting nature, Xanax is considered the most addictive of the anti-anxiety drugs.
xanax(alprazolam)の記載に関して・・・
Alprazolam は症状改善の開始が早く(1週間以内); 依存性や乱用されにくい。治療効果の耐性がないと報告されている。薬物終了後、中断症状やrebound症状が見られる。故に、漸減すべき CNS Drug Rev. 2004 Spring;10(1):45-76.
米国内のベンゾジアゼピン系薬剤2011年トップ5は、
1. Alprazolam, $103.6 millionで、1位と5位がAlprazolamなので、ソラナックス・コンスタンが売れてることが分かる。
2. Diazepam, $70.5 million
3. Lorazepam, $64.9 million
4. Midazolam, $47.2 million
5. Xanax, $46.6 million
オピオイド系薬剤が日本でも、処方医師の縛りはあるものの、非がん患者で 処方できるようになったが、やはり、オピオイドによる有害性には特に配慮が必要なようだ。
ベンゾジアゼピン系薬剤も同様に配慮が必要で・・・
日本では、血中半減期は3時間半程度だが活性代謝産物が長く残存する、“デパス : etizolam”という薬剤が流布・頻用されているため、ベンゾジアゼピン系薬剤の有害性もうちょっと話題にすべき。
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