2012年2月13日月曜日

喘息:喫煙者では、吸入ス剤(FP)倍増より合剤(FP/SM)にした方が有効



Fluticasone/Salmeterol Combination Confers Benefits in People With Asthma Who Smoke
CHEST February 2012 vol. 141 no. 2 330-338

 喫煙は、気道炎症を生じるだけでなく、吸入ステロイドへの治療抵抗性を生じる。
salmeterol+fluticason vs fluticason倍量 比較で、持続性β2刺激剤を加えることの意義を検討。

軽症・中等症持続喘息16名非喫煙患者と、15名の喫煙喘息患者の比較

フルチカゾン/サルメテロール合剤 (FP/SM) (125/25 μg) 2puffs bid (plus fluticasone placebo)
or
フルチカゾン(250 μg) 2 puffs bid (plus FP/SM placebo)

1-2週後ベースラインとwashout periodを設け2週毎行う。

プライマリアウトカムは、ベースラインからのPC20の変化


非喫煙者では、メサコリンPC20は、フルチカゾン群と合剤群共に同様。

喫煙者では、FP/SMからのベネフィット付加分あるが、フルチカゾン群では認めない
PC20 では、1.6 倍加 (95% CI, 1.0-2.2)差 P < .01

喫煙者群では、マニトール負荷ではフルチカゾン群よりFP/SMでの有意な改善 FEV1 (PD15) 15%がみられるが、非喫煙者群では差が見られない。

FEV1 や気道抵抗に関して、気道径に差は認めない。

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