2012年3月2日金曜日

活動性関節リウマチ:PLD 30mg/日、60mg/日では糖代謝に影響を与えない。個体差はある。

活動性関節リウマチの患者では、プレドニゾロン60mg/日、30mg/日短期投与では疾患活動性改善し、とブドウ糖耐性を阻害しない。ただ、個体差があり、モニタリングは必要。


"Metabolic effects of high-dose prednisolone treatment in early rheumatoid arthritis: balance between diabetogenic effects and inflammation reduction"
den Uyl D, et al
Arthritis Rheum 2012; 64: 639-646.

早期活動性リウマチに対する、41名の小規模ランダム化単盲検トライアル
プレドニゾロン60mg/日、30mg/日にランダム化割り付け

1週間治療後のOGTT検査にて、AUCGを計算、加え、β細胞機能、インスリン感受性パラメーター検討

患者背景は、60mg/日群 平均±SD 55.5±14.8歳、 30mg/日群 54.2±12.6歳、BMIは24.5±41、 25.4±4.2 kg/m2、 活動性指標 44関節 4.1±0.7、 4.0±0.8、 CRP中央値 14mg/L、 19mg/L、 ベースライン IGT比率56%、7%と非認識糖尿病7%。

 AUCG とESRの相関(β = 2.430 [95% 信頼区間 0.179–4.681], P = 0.04) 、CRP値との相関 (β = 2.358 [95% 信頼関係 0.210–4.506], P = 0.03)あり

プレドニゾロン投与量両群で、CRP値は有意に減少

2型糖尿病の発症は24%に増加   (P < 0.001)

平均 AUCG は両治療群で、変化認めず

β細胞機能は改善(60 mg/day P= 0.02 、 30 mg/day P = 0.04)

疾患期間は   AUCG 変化(β = 3.626 [95% confidence interval 1.077–6.174], P = 0.007)、糖状況の進行状況(odds ratio 1.068 [95% confidence interval 1.017–1.122], P = 0.009)と相関。


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