フラボノイドだからすべて同じアウトカムになるとは限らない。リアルな生活で、どのフラボノイドが多く摂取され、そのサブクラスの効果は実際どの程度の影響を与えているかが問題。
NHS研究で、サブクラスに踏み込んだ検討なのだが、 結論が変!
結論は総フラボノイド量は虚血性卒中と逆相関せず、フラボノイド高摂取は虚血生卒中リスクと相関というもの・・・
だが、「かんきつ系果物は虚血性卒中減少と関連 (Citrus fruit consumption may be associated with a reduction in stroke risk)」と結論に書かれているが、resultの信頼区間表記と相反する結論づけ。
特定果物への身びいき結論というのは、果樹研究所(前農林水産省果樹試験場)の研究でおなじみだが、NHSもそうか・・・という落胆。
Original Contributions; Clinical Sciences
Dietary Flavonoids and Risk of Stroke in Women
Aedín Cassidy, et. al.
Stroke. 2012; 43: 946-951
Published online before print February 23, 2012, doi: 10.1161/STROKEAHA.111.637835
69622名のNHS研究からの前向き研究データ
総フラボノイドとそのサブクラスでの検討
14年フォローアップ期間中、1803名の卒中発症
寄与要素候補補正後、5分位比較で 、フラボノイド摂取量 最多vs最小で、虚血性卒中相対リスク 0.81(95%CI 0.66-0.99;P=0.04)
かんきつ系果物/ジュースが主なフラボノイド供給源であり、両端5分位比較で、虚血性卒中相対リスクは 0.90(95%CI、 0.77-1.05)
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