2012年3月27日火曜日

AAN:神経筋疾患への免疫グロブリン治療エビデンスに基づくガイドライン


Evidence-based guideline: Intravenous immunoglobulin in the treatment of neuromuscular disorders
Report of the Therapeutics and Technology Assessment Subcommittee of the American Academy of Neurology
Neurology March 27, 2012 vol. 78 no. 13 1009-1015 



 要約:http://www.neurology.org/content/78/13/1009.abstract

 免疫グロブリン静注(IVIg)は血漿交換と同等の効果で、成人でのGuillain-Barré syndrome治療に対し用いられるべきである  (Level A)


 IVIg は、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy)の長期間治療に有効で用いられるべきである (Level A)


IVIg は、中等度・重度重症筋無力症、多巣性運動ニューロパチー(multifocal motor neuropathy、MMNに有効と思われ、考慮すべき治療である  (Level B)

IVIg は、成人の治療無反応性の皮膚筋炎、 Lambert-Eaton myasthenic syndromeで有効である可能性と、治療考慮の可能性  (Level C)

IVIg使用支持・不使用支持に関し、以下のエビデンスは十分でない。
IgM parprotein-associated neuropathy、 封入体筋炎、多発筋炎、糖尿病性radiculoplexoneuropathy、 Miller Fisher syndrome、ポリオ後症候群・GBS小児のルーチン治療 (Level U).

IVIg+血漿交換はGBS治療では考慮すべきでない  (Level B)

IVIg有効性に関し、他の治療・治療組み合わせとの比較のより多くのデータが必要

多くの研究でIVIg関連重度副作用は稀と結論。

これらの疾患のばらつき特性、患者ニーズや医師判断に基づく個別治療が重要。 

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note