2012年3月22日木曜日

IDSA:急性細菌性鼻副鼻腔炎ガイドライン(成人・小児)

副鼻腔感染の80-98%は抗生剤に反応しない、処方前に熟慮必要。

細菌感染の可能性
・症状・所見は持続的で、少なくとも10日間臨床的症状改善所見ない場合
・高熱(少なくとも39度)と膿性鼻汁、顔面痛が3-4日間続く発症所見
・典型的ウィルス性上気道感染後の新規発熱、頭痛、鼻汁増加で、5-6日間続き、改善傾向にある場合

もともと細菌感染の確率は少なく、ガイドラインは上記可能性を考慮の上での抗生剤使用を推奨している。


初期治療としては、クラブラン酸、βラクタマーゼ阻害剤を アモキシシリンに加えることを推奨。アジスロマイシン(ジスロマック)、クラリスロマイシン、STなどは通常の治療としては推奨せず。
投与期間は6-7日間で耐性無ければ治療として十分としている。

IDSA Clinical Practice Guideline for Acute Bacterial Rhinosinusitis in Children and Adults
Clin Infect Dis. (2012) doi: 10.1093/cid/cir1043 First published online: March 20, 2012 








細菌感染とウィルス感染は自然史で鑑別可能。は7-10日間以上続く症例での成人例での副鼻腔吸引による細菌検査確率は60%程度

Schematic characterization of the natural history and time course of fever and respiratory symptoms associated with an uncomplicated viral upper respiratory infection (URI) in children



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