2012年3月5日月曜日

臨床研究:喘息アウトカム標準化

動脈硬化に関して臨床的アウトカム設定はかなり厳格になりつつあるが、その他疾患の臨床的アウトカム設定の要求や実態にばらつきがある。COPDなどの薬物的効果などは、わずかな1秒量の増加で薬物に効用ありと判断されている場合すらある。

喘息の臨床に関しても、メタアナリシスをトライする場合に"ashtma control day"と、"maximum symptom day'と同様ではない言い回しが用いられる研究の取り扱いが困難である。真に必要な情報は、どれほどの重大徴候なのか、マネージメントを如何に行ったかである。


Busse WW, et al "Standardizing asthma outcomes in clinical research: report of the asthma outcomes workshop" J Allergy Clin Immunol 2012; 129: S1-S141.


詳細は・・・
 http://www.jacionline.org/issues?issue_key=S0091-6749%2812%29X0003-4


具体例

前向き研究には5つの喘息急性増悪測定項目が核となる
  • Use of systemic corticosteroids
  • Asthma-specific hospitalization
  • Asthma-specific emergency visit
  • Asthma-specific ICU admission or intubation
  • Death (all-cause and asthma-related)


5つのutilization及びコスト情報が必要
  • Asthma-specific hospitalization
  • Asthma-specific emergency visit
  • Asthma-specific outpatient visit
  • Asthma-specific detailed medication use
  • Resource use, such personnel time or mite eradication
スパイロメトリ、ベースラインのマルチアレルゲンIgE検査評価が必要



観察研究では、10の項目がリスト化され、前向き研究項目に喘息特異的ICU入院と死亡をさし引いたもの

成人・10代 vs 子供のスコア化システムに違いがあり、小児は Childhood Asthma Control Test、 成人は Asthma Control Test of the Asthma Control Questionnaireを行う。

Wayne Morgan,(Workshop co-chair,  of the University of Arizona in Tucson)が、symptom測定、QOL測定に関して問題提起の項目は、結論づけ出来ず、推奨から外されたらしい。


0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note