2012年3月8日木曜日

ホットドッグ・ベーコンなど加工肉・塩漬肉:COPD再入院のリスク要素 ・・・ 保存料・抗菌剤由来の活性酸化窒素種の影響?

COPDは、労作性呼吸苦に伴う廃用、それと栄養不良に伴う、骨格筋の萎縮ということで、蛋白摂取を進めることがある。

だが、すべての肉が良いというわけではなさそうだ。


cured meat product 加工肉製品ということで、塩漬け肉 ホットドッグ、ベーコン、ハムスライス、腸詰めなど・・・

De Batlle J, et al "Cured meats consumption increases risk of readmission in COPD patients"
Eur Respir J 2012; DOI: 10.1183/09031936.00116911.
情報ソース:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-03/elf-ecm030512.php




スペインの研究報告

COPDは、感染、大気汚染、喫煙など増悪要素があるが、この加工肉摂食が増悪要素となり得る?


274名の呼吸器疾患初回入院患者で、加工肉の情報と、その後モニター2年間の入院平均を観察。


加工肉摂取(1日ハム1スライス以上と同等)の場合再入院原因急性増悪回数が多い

年齢、肺機能、カロリー摂取補正後もこの関連存在。


この筆者らは、加工肉摂食のネガティブな影響は、肉中の保存料・抗菌剤として用いられている亜硝酸によるものと考えている。活性酸化窒素種を生じ、肺障害をもたらす機序をこの原因と考えている。




ヨーロッパはこの種の研究が多いようだ・・・

いわゆる Western pattern (ピザ・塩漬けパイ、デザート、加工肉)が喘息の頻回発作や病歴に関連するという報告。
Dietary patterns and asthma in the E3N study 
Eur Respir J 2009 33:33-41

Farming in childhood, diet in adulthood and asthma history
ERJ January 1, 2012 vol. 39 no. 1 67-75



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