死亡率減少と違って、生存率、早期発見は必ずしも、生命予後改善につながらない。
しかしながら、これら2つの指標が検診促進のプロパガンダとして用いられることがある。
ただしく、米国医師たちは、このことを正しく理解しているか?
厚労省の役人や、東大あたりの教授、検診団体に関わる医師たちで調査して欲しい。おそらく及第点はもらえないはず。リスク層別化の考えがない、日本の、PSA検診や乳がんマンモグラフィー検診・・・そもそも発見率さえ上げればそれで良いと考えてるのではないか?と思える、大馬鹿ものたちである。
2つの仮定的検診検査シナリオ
1)5年生存率改善と早期発見率増加これを用いて、医師の検診推奨と、シナリオに於けるベネフィット認識と検診統計の一般的知識をテストする
2)がん死亡率減少と疾病頻度増加
Do Physicians Understand Cancer Screening Statistics? A National Survey of Primary Care Physicians in the United States
Ann Intern Med March 6, 2012 vol. 156 no. 5 340-349
プライマリケア医は“5年生存率68%から99%へ増加”という不適切なエビデンスを、“死亡率が1000人対2から1.6に減少する”という適切なエビデンスより支持しているという状況。
不適切なエビデンスを提示した場合に、69%の医師はこの検査を推奨するのに、適切なエビデンスの方の検査は23%しか推奨しない(P<0.001)。
検診統計についての一般的知識の質問で、多くの医師は、検診により生命を救うことの意義を説いたときの、不適切、適切な検診統計の区別が出来ない(P=0.39)。
医師の約半分(47%)が間違って、被検診集団とは対照的に、検診で癌症例を多く見つけることが"そのスクリーニングが命を救うことを証明"と述べた。
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