2012年3月30日金曜日

IT妄想 儲かるのは業者だけ:携帯電話ベースの喘息自己モニタリング支持システム 役立たず

目新しい技術を使えばなんでも効率よくなり、利用者にとってもハッピー・・・なんてことはない。

家電メーカーや新規参入ソフトウェア産業はIT妄想を利用して医療界で利益や権益を得ようとしているように思える。別にそのこと自体は悪いことではないが、ほんとに効果があるのか、コスト効果的なのか?地道な検証がなされない限りそれらは“妄想”のままである。





多施設調査側盲目化ランダム化対照化トライアル

介入:中央でランダム化
・携帯電話ベース情報伝達(症状、薬物使用、ピークフローで、合意に基づくfeedback prompting actionによる)
・紙ベースのモニタリング


6ヶ月後ACQと自己評価を主要アウトカム測定、ITTベースの調査者盲検解析



Clinical and cost effectiveness of mobile phone supported self monitoring of asthma: multicentre randomised controlled trial
BMJ 2012; 344 doi: 10.1136/bmj.e1756 (Published 23 March 2012)


ACQと自己評価に有意差無し
・ ACQ: mean change 0.75 in mobile group v 0.73 in paper group, mean difference in change −0.02 (95% confidence interval −0.23 to 0.19)
・ KASE-AQ score: mean change −4.4 v −2.4, mean difference 2.0 (−0.3 to 4.2))

急性増悪患者数、ステロイド経過、予定外受診は両群同様で、同様の医療コスト。

携帯電話サービスは結局金がかかるだけ・・・



プライマリアウトカム:

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