2012年4月20日金曜日

血液でうつ診断: 大うつ病性障害発症早期での血中transcriptマーカーの可能性


Discovery of blood transcriptomic markers for depression in animal models and pilot validation in subjects with early-onset major depression
Translational Psychiatry (2012) 2, e101; doi:10.1038/tp.2012.26
Published online 17 April 2012



Early-onset major depressive disorder (MDD):早期発症状態の大うつ病性障害 は、思春期・若年成人にとって重要な問題。現行治療は最適で有効とは言えない。

trascriptional marker26候補を分析
うち11のマーカーで、非疾患群からの早期発症状態の)大うつ病性障害分類可能

18のtransriptは、不安症合併有無にかかわらず、分離できるが、一部オーバーラップ要素である。

4つのtranscriptは、慢性ストレス動物モデルからも検出され、若年の治療困難スコアと関連。

Descriptive statistics of blood transcript abundance differences between subjects with no disorder (ND), major depressive disorder (MDD)-only or MDD with comorbid anxiety disorder
表:http://www.nature.com/tp/journal/v2/n4/fig_tab/tp201226t2.html#figure-title

Effect sizes for comparisons between no disorder (ND) vs major depressive disorder (MDD; all), and MDD-only vs MDD with comorbid anxiety disorder
表:http://www.nature.com/tp/journal/v2/n4/fig_tab/tp201226t3.html#figure-title

パイロットデータでは、臨床的に価値ある診断法として、血中transcript要素がある。
heterogeneity診断に寄与する可能性、個別化治療に役立つ可能性。





)大うつ病性障害は、25歳までで生じる重大な精神疾患。家族リスクがあり、遺伝的病因も考えられている。12歳未満は1%未満だが、若年層になると17-25%まで増加する。予後不良で、薬物依存、身体的疾患、感情障害への移行など関連する。成人より薬物治療反応悪く、副作用予期しにくい。治療困難例となる。
発症早期介入あるいは遺伝的素因が分かればより若年からの介入の可能性も・・・


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