2012年6月1日金曜日

豪州メタボ研究:心血管疾患予防:ダークチョコレート年間3200円程度未満ならコスト効果的

研究対象者を、恣意的病的範疇であるメタボリックシンドロームクライテリアに一致している住民に限定している部分に引っかかりを覚えるが・・・


ダークチョコレートの血圧とコレステロール低下作用はメタボリックシンドロームのヒトにとって、ダークチョコレートは心血管イベント予防のための、ベネフィットを認めるという報告。



The effectiveness and cost effectiveness of dark chocolate consumption as prevention therapy in people at high risk of cardiovascular disease: best case scenario analysis using a Markov model
BMJ 2012; 344 doi: 10.1136/bmj.e3657 (Published 31 May 2012) 


連日ダークチョコレート摂取で、10年間で、1万人対85(95%信頼区間 60-105)の心血管イベント減少

付加コスト効果推定としては、生涯 $A50 000 (£31 150; €38 555; $52 500)生命危機回避と計算し、1人あたり年間 $A40 (interquartile range $A29-55; $42, $31-58)なら、ダークチョコレートでの費用効果ありと計算できる。

結果として、 予防的有効的年間経費効果があるとのことが示された。





“健康に良い食品”というものもコスト効果的解析すると、非現実的なモノである場合もある。 ダークチョコレートは心血管予防的に役立つが、条件として、毎日食べて、年間3200円以下であること・・・となると、非現実的になる。


ついでに言えば、 外見豪華なサプリメントって、コスト効果上矛盾している製品である。

“健康に良い食品”という宣伝文句、よく見聞きする。たとえば、セロリが体に良いと聞き、スーパーに行くと、その値段の高さから毎日は無理だとあきらめる。この種の食品にもコスト効果解析が必要というのを経験したことがある。

・・・確かになぁ ダークチョコレートも年間4000円以上かかるなら意味が無いことになる。


健康食品なんかもにも、このコスト効果的解析導入が必要

パッケージを豪華にして、フランスのなんたら勲章みたいなのに金をかけて、コストを引き上げているサプリメントなんて最も無駄


ダークチョコレートって日本ではいくら位するのだろう?
調べる限り、上記のような値段で、入手するのは、日本では通常、不可能のようだ。

豪州のコスト分析だから、日本にそのまま応用出来ないにしても、日本では非現実的と言わざる得ないのかもしれない。



0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note