2012年6月29日金曜日

卵円孔開存と、視覚前兆の関連性

片頭痛の" 視覚前兆 : visual aura"、時に片頭痛を伴わず、前兆症状だけの症例を経験する。 "Migraine without Aura"は開業医でもごく普通に遭遇するので、経験してない医師は自分の臨床姿勢を改めた方が良い・・・と、偉そうに書いとく。


卵円孔開存(PFO)患者での検討だが、片頭痛3群(片頭痛+aura、片頭痛時点と一致しないaura、片頭痛無しaura)で右左シャント頻度は同程度で、PFO閉鎖で改善する。PFOの存在とvisual aura現象に同一の病態が関連している可能性がある。

The Effect of Patent Foramen Ovale Closure on Visual Aura Without Headache or Typical Aura With Migraine Headache
Hamidreza Khessali, et. al.
J Am Coll Cardiol Intv. 2012;5(6):682-687. doi:10.1016/j.jcin.2012.03.013


patent foramen ovale (PFO)225名を検討し、対照群200名で比較。
 
以下のごとく、3群に分類
1) 片頭痛有りのvisual aura :A
2) 片頭痛時点と関連しないvisual aura :B
3) 片頭痛無しのvisual aura :C

R→Lシャントの頻度は、それぞれ96%、72%、67% versus 対照群 18% (p < 0.0001)


シャント比率は、3群の内、 B vs C群は同程度だが、3群で対照群に比べ比率多い。

PFO閉鎖後12ヶ月で、auraの症状はA群 52%、B群 75%、C群 80%改善(p=NS)

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