2012年7月19日木曜日

COPD終末期:医師との終末期話し合いはケアの質・健康状況を改善する

終末期ケア議論に強い要望があるに関わらず、COPD患者は医療従事者から話し合いがもたれることは少ない。終末期の話し合いをもった患者がよりよいQOL、医療状態となったかどうか、横断的に検討報告。

結論は、医師と終末期話し合いがもたれたと報告された患者は、QOL自覚・医師への満足度を高かった。終末期ケアの話し合いは、全般的なケアの質・満足度の自覚を改善するものであった。

The Effect of End-of-Life Discussions on Perceived Quality of Care and Health Status Among Patients With COPD
Janice M. Leung; Edmunds M. Udris; Jane Uman; David H. Au
CHEST. 2012;142(1):128 doi:10.1378/chest.11-2222





376名登録、55(14.6%)で終末期話し合いが行われたと報告。

終末期の話し合いがなされた患者では、有意に、最良にイメージされたケアと合致する質の率が多く (OR, 2.07; 95% CI, 1.05-4.09)、医療に対しても満足するものであった  (OR, 1.98; 95% CI, 1.10-3.55)

話し合いは St. George Respiratory Quetionnaire トータル、インパクトスコアで計測された健康状況の悪い人たちでおこなわれたものである。


COPDは、2020年には第3の死亡要因となるとされている。実数としては肺がん患者より多いはずだが、緩和ケアに預かれるのはCOPD患者ではかなり少ない。ATSによるCOPD治療の集約的構成要素とする試みが医療実践に転換されようとしている。
参考:http://www.thoracic.org/clinical/copd-guidelines/index.php
17. Ethical and palliative care issues 



余命6ヶ月を予測するクライテリアは存在せず、提案指標が必要
FEV1予測値<30%COPDへの薬物治療不応性、6-12個月未満の予後推定(ただしさほど単純ではない)


It Takes My Breath Away
End-Stage COPD
http://www.snjourney.com/ClinicalInfo/Systems/Resp/take%20my%20breath%20away.pdf
The profile of patients with a projected prognosis of approximately 1 year includes best FEV1 less than 30% of predicted amount, declining performance status, uninterrupted walking distance limited to a few steps, more than one urgent hospitalization within the past year, right heart failure, and other comorbid diseases, along with the accompanying demographics of older age, depression, and single marital status. ;FEV1<30%、PS低下、一気の歩行は数歩以内、1年間に複数回の入院、右心不全、ほかの合併症、高齢、うつ、単身状態


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