St. George Respiratory Questionnaire (SGRQ)や Chronic Respiratory Questionnaire (CRQ) は、スパイロメトリーからの情報を補完し、COPD健康状態を評価するのに役立つもの 。しかし、臨床上のルーチン評価には使用されてない。なんせ、複雑で、時間がかかりすぎるものだから。
COPD Clinical Questionnaire (CCQ)が、より簡略化したものとして用いることが出来る。
さらに、COPD Assessment Test (CAT)は8項目アンケートで臨床の場でルーチンに用いられ、COPD安定・急性増悪状態評価に用いるものである
CAT:COPDアセスメント・・・頻回急性増悪や肺機能重症化指標として有用らしい
(2012年6月1日金曜日)
簡単なインストルメントで、ルーチンの医療受診下で健康状態評価として信頼できるものである
臨床的によく見られる状況、急性悪化後やリハビリテーション後などでどう変化するか検討した報告。
Study 1では67名の急性増悪中の患者の健康状態の変化を反映するか、
Study 2ではリハビリテーション中の患者でのCATの反応を評価
CATと他のアウトカム指標との関連性を検討
結論から言えば、CATは、時間的経過に基づくCOPD健康状態把握のため、簡便で、再現性、信頼性がたかく、 リハビリテーション後のCOPD健康状態改善を反映し、急性増悪からの回復を反映するものである。このツールをふんだんに使用して疾患重症の様々な状況で一致した測定特性を有するか今後も検討を続ける必要がある・・・という結語
Tests of the Responsiveness of the COPD Assessment Test Following Acute Exacerbation and Pulmonary Rehabilitation
Paul W. Jones; Gale Harding; Ingela Wiklund; Pamela Berry; Maggie Tabberer; Ren Yu; Nancy K. Leidy
CHEST. 2012;142(1):134 doi:10.1378/chest.11-0309
Study 1:CATスコア14日間の改善度は、-1.4±5.3単位(P=.03)
レスポンダーに限れば -2.6±4.4、非レスポンダーでは、-0.2±5.9
Study2:CAT平均改善 -2.2±5.3(P=0.002)、変化のeffect sizeは -0.33
Chronic Respiratory Questionnaire—Self Administered Standardized (CRQ-SAS)のeffect sizeは -0.02~0.34
6MWDは41±55m
CATとCRQ-SASドメインスコアはベースラインと相関(r = -0.54 ~ -0.69、 P<0.01)し、呼吸リハビリテーション後の変化に相関(r = -0.39 ~ -0.63)する。
CATとSt. George Respiratory Questionnaireの変化の相関はさほど強くない(r<0.24)で、6WMDとも同様(r<0.11)
【結論】CATは急性増悪に続く健康状態の変化に感度が高く、そして、複雑なCOPD健康状態測定値として呼吸リハビリテーションによる変化を反映する。
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