Derivation and validation of age and temperature specific reference values and centile charts to predict lower respiratory tract infection in children with fever: prospective observational study
BMJ 2012; 345 doi: 10.1136/bmj.e4224 (Published 3 July 2012)
目的: 年齢・体温ベースの呼吸数の参照値・センタイルチャート作成
発熱児の下気道感染存在予測に役立つか?
デザイン: 前向き観察研究
被験者: 1ヶ月から16歳までの熱性疾患の子供 (derivation population, n=1555; validation population, n=671):小児救急・病院アセスメントユニット
セッティング:
2006-2008年のオランダ一病院 (derivation population)
2003-2005のオランダの一病院と2005-2006 UKの一病院(validation population).
介入: derivation populationで呼吸数センタイル・チャートを作り、特異的体温毎の50、75、90、97タイル呼吸数計算
多変量回帰解析で、呼吸数、年齢、体温の相関;validation populationにて評価確認;診断的パフォーマンス、zスコア、肺炎LRTI診断の子供のセンタイル対応 (as confirmed by chest radiograph)、同様に非肺炎 LRTI、非non-LRTI評価
主要アウトカム測定: 年齢、呼吸数(回/分)、年齢、呼吸数(回/分)、体温(℃)、LRTIの存在
結果:
体温1℃増加毎、呼吸数 2.2回/分増加(年齢・体温モデル補正後)
年齢、体温、呼吸数で相互影響認めず
年齢と体温の97タイルでのカットオフ値はLRTIでの"rule in"として、Advanced Pediatrics Life Support valueの呼吸数閾値存在より、陽性尤度が高い (specificity 0.94 (95% 信頼区間 0.92 ~ 0.96 vs 0.53 (0.48 ~ 0.57)、 陽性尤度 3.66 (2.34 ~ 5.73) vs 1.59 (1.41 ~ 1.80))
しかし、センタイルカットオフでは、肺炎LRTIと非肺炎LRTIを鑑別できず。
結論:小児発熱に対し、年齢別・体温依存的チャートで呼吸数の新しい参照値を作成。
97センタイル・カットオフ値は呼吸回数閾値よりLRTIの存在検知に有用。
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