治療の方向性として妥当とは思うが、向社会的行為キャパシティーがあったから、ペットを受け入れる傾向があったのではないかという反論にはどう説明するのだろう?寄与因子補正十分とは思えないのだが・・・
Grandgeorge M, et al "Does pet arrival trigger prosocial behaviors in individuals with autism?"
PLoS One 2012; DOI: 10.1371/journal.pone.0041739.
特に向社会的行為(prosocial behavior)、特に発達として重要な側面であるが、これの相互作用の変容は自閉症特性の一つである。多くの治療戦略がcommunication skillを改善、社会性障害減少をもたらすために行われている。動物による補助治療は広く用いられているが、明らかなベネフィット評価はまだ科学的に行われてない。
この研究では、自閉症者になじんだペットの存在、入手と、向社会的行為の変化の関連性評価。260名の自閉症者の内、ペットの存在・非存在で2つのグループに分け
研究1:5歳後ペット入手 vs ペット無し
研究2:ペット vs ペット無し
社会性障害評価を36項目ADI-R algorithmと、子供とペットの関係性についての両親へのアンケートを行った。
研究1:36項目中2項目(“offering to share” (分け与える)と “offering comfort”(癒やしを与える) )で、正の変化を、4-5歳(t0)とペット入手時間(t1)で評価
これら2角の項目は、向社会性を反映するもの
他の3つのグループでの項目には有意な変化認めず
生下時以降ペット入手時での状況に、質的にも、量的にも、自閉症者とペットの相互関係がある。
これらの所見は自閉症児に馴染むペットの存在のインパクトの研究の方向性を示すもの
自閉症者の向社会的行為潜在能力を考えると、関連研究で、子供・ペット関係を形成することのメカニズムを考える必要性がある
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