高い野菜を少数とるよりは、 安い野菜を大量に接種する方が体に良い等とは考えず、農薬成分がちょっとでも少ない方を選ぶ“ゼロ・リスク教”が多いと思う。
Are Organic Foods Safer or Healthier Than Conventional Alternatives?: A Systematic Review
Ann Intern Med. 4 September 2012;157(5):348-366
登録クライテリア合致ヒトの研究17、栄養素・混合成分研究223
ヒト研究の3つのみが臨床的アウトカム検討し、アレルギー性アウトカム(湿疹、喘鳴、アトピー感作)やCampylobacter感染症状に対する食品別のヒトへの影響有意差認めず
2つの研究で、対通常食のオーガニック製品使用で、子供の尿中殺虫剤濃度有意な減少の報告有り、しかし、血中・尿中・授乳中・精液のバイオマーカー研究・栄養素研究では臨床的意義ある差は認めなかった。
食品の栄養素・混入物の分散推定値はかなりばらつきが有り、例外はリンであり、オーガニック食品ではリン成分が多い。ただ、この差は臨床的有意ではない。
殺虫剤残留今夕リスクはオーガニックで少ない (リスク差, 30% [CI, −37% to −23%])。しかし、許容下限を越えるリスクとなる、データのばらつきは少ない。
大腸菌混入リスクはオーガニックと通常食品で差は認めない。
鶏・ポーク小売細菌学的混入は多く見られるが、農法との関連はない。
しかし、3つ以上の抗生剤低抗性分離リスクはオーガニック鶏やポークより通常農法の方がリスクが高い(リスク差, 33% [CI, 21% to 45%]).
新聞解説記事
Stanford Scientists Cast Doubt on Advantages of Organic Meat and Produce
http://www.nytimes.com/2012/09/04/science/earth/study-questions-advantages-of-organic-meat-and-produce.html
オーガニック食品と通常の食品の40年間の比較研究
結論としては、通常食品に比べ、“オーガニック”とラベルされたフルーツ・野菜が栄養分豊かとは言えない。そして、価格ははるかに高く、大腸菌などの危険な最近含有が少ない等とは決して言えずむしろ危険な場合が多いかもしれないというもの。オーガニック肉食品に関しても同様の結論。通常の野菜・果物には殺虫剤残留物は多いが、ほぼ安全域内である。EPA設定レベルを超える状況ではない。
オーガニック食品に関しては、以前も、栄養的要素に関して、否定的報告がなされている。
オーガニック(有機)食品に栄養的優秀性みとめず 2009年 07月 30日
予想通りだが、NYTimesに、反論が寄せられている。
http://www.nytimes.com/2012/09/07/opinion/why-organic-is-better-never-mind-the-study.html
1) オーガニック食品は少ないながら化学物質、EPA基準以下ながら農薬が検出されている。
2)食品の味を無視している
3)生物多様性の減少、環境悪化への言及欠如
4)独立系の農業サポートを軽視
・・・と言ったところか
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