2013年1月18日金曜日

大規模症例対照研究:ビスフォスフォネート暴露と消化管がん関連せず

 2つの大規模プライマリケアデータベースに基づく症例対照研究(50歳以上、1997-2011)で、ビスフォスフォネート暴露は通常の胃腸がん(直腸結腸がん、食道がん、胃がん)のリスク増加と関連せず

Exposure to bisphosphonates and risk of gastrointestinal cancers: series of nested case-control studies with QResearch and CPRD data
BMJ 2013; 346 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f114 (Published 16 January 2013)
Cite this as: BMJ 2013;346:f114




 基礎研究ではビスフォスフォネートは抗腫瘍作用の可能性があるが、胃腸系への副作用の可能性あり、粘膜刺激の上、潰瘍の原因となる可能性があり、がんとの関連性も否定出来ないということので確認研究らしい。
以下の報告があった
Cardwell CR, et.al. Esposure to oral bisphosphonates and risk of esophageal cancer. JAMA. 2010;304(6):657-663. doi:10.1001/jama.2010.1098 

Green J,  et al. Oral bisphosphonates and risk of cancer of oesphagus, stomach, and colorectum: case-control analysis within a UK primary care cohort.  BMJ 2010; 341 doi:  (Published 3 September 2010)

最近では以下の報告もある

女性では、ビスフォスフォネート処方で、食道癌リスク増加 2012/10/31
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/10/blog-post_31.html



上記報告だけで、結論づけするには早すぎると思う・・・



骨粗鬆症:ビスフォスフォネート製剤は5年程度で打ち止めにすべきだ ;"drug holiday"方針 2011年 09月 10日 http://intmed.exblog.jp/13545069/

骨粗鬆症治療:ビスフォスフォネート治療継続期間に関する意見 2012/05/10 http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/05/blog-post_10.html



nestedコホート研究について
前向きコホート研究は、対象群を同定し、ベースラインにおいて対照群から標本やデータを抽出し、それらを時間的に前向きにフォローアップして行われる。この研究の利点は、事象と原因との時間的な関係を確立できること、暴露についての不完全なkい億による偏りを最小限にとどめることである。前向きコホートの欠点としては、研究対象のフォローアップを維持することが難しいことや、観察したい結果がまれにしか起きない場合の時間的な非効率性、などが挙げられる。前向きコホート研究のコストを抑える方法として、コホートを確立した後に行う実験解析の対象を、陽性の研究対象と、そえに見合った数の陰性の研究対象に限る方法がある。この種の研究デザインは、症例コントロール研究画コホートの入れ子になってることから、入れ子症例コントロールデザインと呼ばれる(Wacholder et. al. 1992)。
後ろ向きコホート研究は、現在に於ける研究対照群を同定した後、彼らの過去をさかのぼって追跡し絵行われる。この種の研究では、絶対リスク、相対リスクを評価することが可能で、また、前向きコホート研究と比べて容易に出来ることが多い。しかし、たとえば食事摂取など過去に起きた暴露を想い出す必要がある場合などに、後ろ向きコホート研究では偏りが生じうる。コホートがどのように確立したかによっては、コホート研究の結果を他の固体群一般化するのは難しいかもしれない。

(消化器癌 - 47 ページ - Google ブック検索結果 books.google.co.jp/books?isbn=4431712267 上西紀夫 - 2007 - Digestive organs)



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