2013年2月28日木曜日

5年後を悲観的に考える方が、健康面も収入面も良好 ・・・

将来の人生満足度が低いと予想すること、将来の健康状態や経済状態に対して悲観的に考えることは一概に悪いことだとは言えないという、今まで考えてたこととは違う結論の報告。

「悲観=悪」 という考えは必ずしも正しくないようだ。

将来を悲観的に考える人の方が、その後の実際の健康や収入が多いというお話

Forecasting Life Satisfaction Across Adulthood: Benefits of Seeing a Dark Future?
Lang, F. R., Weiss, D., Gerstorf, D., & Wagner, G. G. (2013, February 18). 
Psychology and Aging Advance online publication. doi: 10.1037/a0030797
http://www.apa.org/pubs/journals/releases/pag-ofp-lang.pdf

自己の将来を期待することは、ヒトに特徴的能力であり成人期・高齢期のv個人の適応や健康にとって重要。
German Socio-Economic Panel (SOEP; N 10,000, 年齢範囲 18 〜 96 歳)のドイツ内の成人life span sampleを用いた調査で、5年間隔6継続横断的な、将来に関する人生満足度い関する、年齢毎の確度のstability、相関、アウトカム検討。
予想通りに、現行人生満足度における年齢差は少ないが、将来への期待に関して年代差が強く認められた。
若年成人は将来の人生満足度に関し改善し、5年後の人生を過剰評価している。
一方、高齢者は、将来に対してより悲観的で、5年後の実際の人生満足度を過小評価している。

年齢格差は、自己評価健康・収入への上下差持続傾向である。


生存解析では、高齢成人では、10年以上におよぶ関連性として、年齢・性別・教育レベル・収入、自己評価健康補正後でさえ、5年後満足度過小評価ほど、障害出現ハザード比が少なく ( 障害出現数 735)、死亡率 少ない (死亡数 879 )


高齢者は人生満足度過小評価になりがち
だが、そのような、人生満足度自己評価は将来的な健康アウトカムに関してプラスの作用を及ぼす



たとえば、こういうことか・・
楽天的:体重過多の方がかえって寿命が長いという話もあるし、なすがままよ ケセラセラ → 肥満・糖尿病・高血圧発症、重篤なCVDリスク増加

悲観的:将来このままなら心臓疾患・脳梗塞・認知症になってしまう → 食事減らす・バランスに気をつける・すこしでも歩く → 5年後フィットネス改善、耐糖能改善

悲観的というより、将来リスクをある程度考え、何をするか・・・それが大事ってことかな?
それをいつするの・・・「今でしょ」って1ヶ月後ははやらなくなる言葉で閉める。

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