なんせ、臨床的に酸暴露考えられる患者でも、咳嗽抑制効果あるのは2−3割程度。
慢性咳嗽の原因として、胃酸の逆流、あるいは、GERDとの関連性が、疫学上・生理学的研究上示唆されているが、抗逆流薬剤の慢性咳嗽への役割は不明ということで検討された研究。
結論から言えば、慢性咳嗽への制酸剤治療の治療的ベネフィットが明らかになったわけではない。治療反応しそうな患者を見極め、逆流発生時間帯咳嗽イベントを利用し、代替治療を最小し、適切な治療効果をあげる適切な見地力を向上するためにも、患者選択を厳重にすることが必要。
Response of Chronic Cough to Acid-Suppressive Therapy in Patients With Gastroesophageal Reflux Disease
Peter J. Kahrilas, et. al.
CHEST. 2013;143(3):605-612. doi:10.1378/chest.12-1788
9つのランダム化対照トライアルで、制酸治療(PPI 8つ、ラニチジン 1つ)
2つの交差研究で、PPIで、プラシーボによる咳嗽改善効果有意で、”プラシーボ→PPI治療 ”という群でのみ有効
食道への酸病的暴露患者では、病的所見無い患者に比べ(0.0%-8.6%)、 治療効果有り(range, 12.5%-35.8%)
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