成人再発性咽頭炎患者の扁桃摘出術の短期アウトカム:RCT
こういう介入試験というのは、何を持ってプライマリアウトカムにするかが問題
プライマリアウトカムを、重症咽頭炎と設定したため、発症率が少なく、有意差証明できなかった。一定の重症度以上発症をアウトカムとすれば、扁桃腺摘出群 39% vs 経過観察群 80%の発症比率となり、医療機関受診咽頭炎とすれば、43% vs 4%の発症比率となる。
プライマリアウトカムの設定次第では、無条件に?、成人でも再発性扁桃炎の手術適応は正当化できたのだが・・・
Short-term outcomes of tonsillectomy in adult patients with recurrent pharyngitis: a randomized controlled trial
CMAJ April 2, 2013 First published April 2, 2013,
フィンランド・Oulu 2007年10月-2010年12月
watchful waiting
vs
扁桃摘出
プライマリアウトカムは、5ヶ月内の重症咽頭炎(重度症状、 CRP > 40 mg/L)
セカンダリアウトカムは咽頭炎エピソード比率(医療機関受診有無問わない)、咽頭炎率、症状日数
再発性咽頭炎のため、扁桃摘出考慮 260名のうち、86名を登録
対照群 40名、 扁桃摘出群 46名ランダム割り付け
重度咽頭炎エピソードは、対照群 1名、 扁桃摘出群 0
(差 3%, 95% 信頼区間 [CI], -2% 〜 7%)
医師受診扁桃腺炎は、対照群 17名(43%)、 扁桃摘出群 2名( 4%)
(差 38%, 95% CI 22% 〜 55%)
全体的に、5ヶ月フォローアップ中、咽頭炎エピソードは、対照群 32名、 扁桃摘出群 18名
(差 41%, 95% CI 22% 〜 60%)
咽頭炎発症率、有症状期間は有意に扁桃腺摘出群で少ない
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