2013年4月4日木曜日

一定レベルのBNPなら、駆出率温存型心不全と駆出率低下型心不全予後にさほど差はみとめない

駆出率正常心不全 (HFPEF)のBNP予後因子の検討、駆出率低下型心不全との比較

軽症・中等症心不全615名、平均年齢70歳、左室駆出率 33%
18ヶ月フォロー
プライマリアウトカムを、全原因死亡率・心不全入院組み合わせと、死亡率単独とし、ベースラインのBNP濃度との関連性検討
左室駆出率を5分位し、比較

B-Type Natriuretic Peptide and Prognosis in Heart Failure Patients With Preserved and Reduced Ejection Fraction
Dirk J. van Veldhuisen, et. al.
Journal of the American College of Cardiology Volume 61, Issue 14, 9 April 2013, Pages 1498–1506

プライマリエンドポイント 257名(42%)、 死亡 171(28%)
BNP濃度は有意に左室駆出率減少心不全で、温存型より高値  (p < 0.001)
BNPはアウトカムの強い予後因子だが、左室駆出率は予後因子として有意でない
同じレベルのBNP毎各LVEFスペクトラル横断的に比較し、駆出率カットオフ値変えて様々検討すると温存型心不全と、駆出率減少型心不全は同様のリスク







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