Cell Metabolism, Volume 17, Issue 4, 549-561, 2 April 2013
眼球脈絡叢血管内マクロファージ内コレステロール過剰は、血管新生のトリガーとなり、"wet"となり、AMD発症リスクとなる。
マウスの実験シリーズで、高齢マウスマクロファージのコレステロール値が高いのは、ABCA1のコレステロール引き抜き能 (cholesterol efflux)機能異常による
また、T0-901317、LXR(liver X receptor)アゴニストで高齢マウス全身処置にて、ヒトのレーザー誘発モデルでの 脈絡叢血管新生の減弱が示された。
Apleらは、ヒトの末梢血単核球細胞が、加齢に伴うABCA1異常・コレステロールbuildup異常をもたらすことと確信。
コレステロール効果治療との関連性はまだあきらかでないと筆者等
「HDL善玉説」への疑念、「"瀕死のアクトス"の宣伝切り札」でも使われる「コレステロール引抜き能」だが・・・
コレステロール引抜き能,高比重リポ蛋白の機能,アテローム性動脈硬化
(N Engl J Med 2011; 364 : 127 - 35.)
HDLは、脂肪蓄積マクロファージからのコレステロールを受け取り、コレステロール逆輸送促進、すなわち、「コレステロール引き抜き能」(cholesterol efflux capacity)が主と考えられていたが、この論文で、HDLコレステロール値と無縁に「コレステロール引き抜き能」が存在することが示された。
動脈硬化のパズルでは、HDL、コレステロール引き抜き能をどう扱うかが課題になっている現状・・・治療に関するパズル部分の解はどうなるのだろう・・・
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