メラトニンは夜間脳で産生され、血中へ遊離される。睡眠後3−5時間後ピークであり、睡眠覚醒サイクルを調整。さらに、糖代謝にも影響するという多くの報告もある。
コホート症例対照で、メラトニン分泌抑制が2型糖尿病発症と関連することが示された。
Melatonin Secretion and the Incidence of Type 2 Diabetes
Ciaran J. McMullan, et. al.
JAMA. 2013;309(13):1388-1396
重要性
メラトニン受容体の機能喪失性遺伝子変異は、インスリン抵抗性や糖尿病と関連。加えて、無糖尿病被験者でも横断研究では夜間メラトニン分泌がインスリン抵抗性と関連している。
目的 メラトニン分泌と2型糖尿病発症リスクの関連性研究
デザイン、セッティング、被験者 Nurses' Health Study cohortをネスト化した症例対照研究。2000年の尿・血中サンプル利用可能無糖尿病登録者で、2000−2012年間に2型糖尿病発症370名、リスクーセットサンプリング利用可能370名の対照
主要アウトカム測定 ベースラインのメラトニン分泌と2型糖尿病発症の相関性を人口統計特性・ライフスタイル週間・睡眠質・炎症性・内分泌機能障害バイオマーカー補正多変量ロジスティック回帰にて評価。
結果 尿中6-sulfatoxymelatonin/Cr中央値は
症例 28.2 ng/ml (5%-95% range, 5.5 - 84.2 ng/ml)
対照 36.3 ng/ml (5%-95% range, 6.9 - 110.8 ng/ml)
6-sulfatoxymelatonin/Cr比低値は、糖尿病発症リスク増加と相関
(上記ログ比単位減少毎、多変量オッズ比, 1.48[95% 信頼区間 [CI], 1.11 - 1.98 )
6-sulfatoxymelatonin/Crの比率最大カテゴリー女性と比較し、最小カテゴリーでは、2型糖尿病発症多変量補正オッズ比 2.17 (95% CI, 1.18-3.98)
メラトニン分泌最大カテゴリー群 女性では、推定糖尿病発症率は 1000人年対あたり、4.27例で、最小カテゴリー群では 9.27
結論と新知見 メラトニン分泌少ないほど、独立して、2型糖尿病発症リスクが高い。メラトニン分泌が一般住民において糖尿病の修正しうるリスク要素かどうかさらなる確認が必要
目的 メラトニン分泌と2型糖尿病発症リスクの関連性研究
デザイン、セッティング、被験者 Nurses' Health Study cohortをネスト化した症例対照研究。2000年の尿・血中サンプル利用可能無糖尿病登録者で、2000−2012年間に2型糖尿病発症370名、リスクーセットサンプリング利用可能370名の対照
主要アウトカム測定 ベースラインのメラトニン分泌と2型糖尿病発症の相関性を人口統計特性・ライフスタイル週間・睡眠質・炎症性・内分泌機能障害バイオマーカー補正多変量ロジスティック回帰にて評価。
結果 尿中6-sulfatoxymelatonin/Cr中央値は
症例 28.2 ng/ml (5%-95% range, 5.5 - 84.2 ng/ml)
対照 36.3 ng/ml (5%-95% range, 6.9 - 110.8 ng/ml)
6-sulfatoxymelatonin/Cr比低値は、糖尿病発症リスク増加と相関
(上記ログ比単位減少毎、多変量オッズ比, 1.48[95% 信頼区間 [CI], 1.11 - 1.98 )
6-sulfatoxymelatonin/Crの比率最大カテゴリー女性と比較し、最小カテゴリーでは、2型糖尿病発症多変量補正オッズ比 2.17 (95% CI, 1.18-3.98)
メラトニン分泌最大カテゴリー群 女性では、推定糖尿病発症率は 1000人年対あたり、4.27例で、最小カテゴリー群では 9.27
結論と新知見 メラトニン分泌少ないほど、独立して、2型糖尿病発症リスクが高い。メラトニン分泌が一般住民において糖尿病の修正しうるリスク要素かどうかさらなる確認が必要
尿中6-sulfatoxymelatoninを指標とするメラトニン分泌が、ライフスタイルやストレスホルモンの共役作用が消し切れなかっただけの可能性はある(J Pineal Res. 2006 Mar;40(2):116-24. )、食事の影響(Am J Clin Nutr. 2009 Oct;90(4):975-85.)もあるので慎重な評価である必要がある。
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