2013年5月30日木曜日

【超未熟児】酸素飽和度目標 85-89% vs 91-95% 死亡率・障害有意差無し ・・・ できるだけ飽和度低い方が良いので・・・

早産超未熟児では、酸素飽和度ターゲット 91%-95%と 85-89%で、18ヶ月目の死亡率・障害は有意影響なし。

できるだけ組織酸素は保ちながら酸素中毒・酸化ストレス最小化が必要。

超未熟児での至適酸素飽和度目標への判断材料となるだろう報告

Effects of Targeting Higher vs Lower Arterial Oxygen Saturations on Death or Disability in Extremely Preterm Infants
A Randomized Clinical Trial
Barbara Schmidt, et. al.
for the Canadian Oxygen Trial (COT) Group
JAMA. 2013;309(20):2111-2120. doi:10.1001/jama.2013.5555.


さすがに、NICUでは、"酸素飽和度96%教"はいないと思うが・・・低レベルの医療関係者に普及している、この宗教困ったもんだ。


target oxygen saturation
(e.g. http://www.brit-thoracic.org.uk/Portals/0/Guidelines/Emergency%20oxygen%20guideline/THX-63-Suppl_6.pdf)
・ COPD急性増悪時 : 88-92% 【Grade C】
・ 重症外傷・敗血症・妊娠中急性疾患(e.g. 羊水塞栓、eclampsia、出産前後出血など)・心不全などの低酸素血症状態女性 : 94−98% 【Grade D】
・ 出産時酸素投与は普及しているが、胎児への有害性の可能性あり。低酸素血症が無い限り、現行では推奨されない【Grade A】

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note