ユニバーサル・コロナイゼーション対策か?
ルーチンのICU処置において、ユニバーサル・デコロナイゼーションが、MRSA臨床的分離、他の病原菌全体の血流感染率減少に対して有効。
すなわち、”MRSAに関して入室時スクリーニングせず、接触予防策を施し、全員に、1日2回のムピロシン鼻腔投与と、クロルヘキシジン布を用い連日入浴を行う”
比較は・・・
・Group 1 MRSAスクリーニングと分離施行
・Group 2 ターゲット化でコロナイゼーション ( i.e. MRSAキャリアのスクリーニング、分離、デコロナイゼーション)
・Group 3 ユニバーサル・デコロナイゼーション (i.e. 全員にスクリーニング、デコロナイゼーションせず)
比例ハザードモデルで、病院毎のクラスタリングで各研究群感染率減少差評価
Targeted versus Universal Decolonization to Prevent ICU Infection
Susan S. Huang, et. al.
for the CDC Prevention Epicenters Programthe AHRQ DECIDE Network and Healthcare-Associated Infections Program
N Engl J Med. May 29, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1207290
全43病院( ICU 74、 74,256名)をランダム化
介入期間 vs ベースライン期間での、MRSA臨床的分離モデル化ハザード比は、
・スクリーニング・分離 0.92 (分離粗発生率 3.2 vs 4.3 /1000日間)
・ターゲット化デコロナイゼーション 0.75 (粗発生率 3.2 vs 4.3 )
・ユニバーサル・デコロナイゼーション 0.63 (粗発生率 2.1 vs3.4 )
(P=0.01 for test of all groups being equal).
介入期間 vs ベースライン期間において、全病原菌血流感染ハザード比は、
・0.99 (感染粗発生率 4.1 vs 4.2 /1000日間)
・0.78 ( 3.7 vs 4.8 )
・0.56 ( 3.6 vs 6.1 )
ユニバーサル・デコロナイゼーションは、ターゲット化デコロナイゼーション、スクリーニング・分離法に比べ、全原因血流感染率を有意に減少。
デコロナイゼーション54名あたり1名の血流感染予防効果
MRSA血流感染率減少は、全原因血流感染の減少と同様だが、有意ではなかった。
副作用は7名で、軽度で、クロルヘキシジン関連
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