2013年5月24日金曜日

魚油・ω3不飽和脂肪酸のadiponectinへの影響 :出版バイアスありすぎ

海産物長鎖不飽和脂肪酸(n-3 PUFAs)による動物モデルでのインスリン感受性改善の報告あるが、ヒトでは必ずしも一致した報告でもない。adiponectinはインスリン感受性のマーカーであり、adipocyte機能のマーカーでもある。n-3 PUFAのadiponectinへの影響に関しては不明。

n-3 PUFA消費による循環中adiponectinへの影響についてのシステマティック・レビュー、メタアナリシス

出版バイアスを強く示唆する結果である。

魚油の化けの皮もはがれつつあるし、adiponectin中心主義もどうなんだろ

Wu JHY, et al "Effect of fish oil on circulating adiponectin: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials" J Clinical Endocrinol Metab 2013.

110研究中、14のRCTでクライテリア合致。
14のトライアルアームは魚油評価 (n = 682 ; プラシーボ n=641)
魚油は、adiponectinを 0.37 μg/mL [95% 信頼区間 (CI) 0.07 ; 0.67, p = 0.02)増加
トライアル 11/14で、0以上の効果であったが、heterogeneityは明らか (I2 = 72.9%)で、n-3 PUFA量・期間、研究質スコア、研究場所、ベースラインBMI (meta-progression p > .05)では説明できず。
funnel plotは、非対称で、小規模トライアルほど効果発現多し (Egger's P = .11)
fill-and-trimメソッドにより、理論的pool化効果 0.18 μg/mL (95% CI - 0.15; + 0.52, p = 0.28)
2つのトライアル群のみ、魚食評価( n = 136 ,vs プラシーボ 58 )、adiponectinへのpooled effectは統計学的有意差無し (p = 0.99)、しかし、CIはn数少なく幅広い

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