2013年5月24日金曜日

ランダム化プラシーボ対照:アジスロマイシン COPD急性増悪、入院率減少効果確認

アジスロマイシンの評価って忙しい

米国FDA警告:ジスロマック・致死的不整脈リスク 2013/03/13 
若年・中年:アジスロマイシンは心血管死亡リスク増加関連せず 2013/03/02 
BAT:非CF性気管支拡張症への長期アジスロマイシン治療は、急性増悪減少させ、QOL生存率改善効果の可能性;だが、薬剤耐性が問題 2013/03/28 
重症COPDアジスロマイシン長期投与にて効果:小規模後顧的研究 2011年 10月 04日 
COPD急性増悪予防:アジスロマイシン持続療法 2011年 08月 25日

プラシーボ群比較研究にて、COPDへの長期使用にて、急性増悪遷延・気道系原因入院遷延の報告


Martinez F, et al "Chronic azithromycin therapy decreases the risk of re-hospitalization in patients with COPD" ATS 2013; Abstract 40862.http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ATS/39374

治験登録前12ヶ月間に、COPD急性増悪経験経験あり、あるいは、登録時酸素投与の症例がすべて。
アジスロマイシン250mg/日・連日 1年間 
原因不問再入院 アジスロマイシン 45名 vs プラシーボ 65名
(ハザード比 0.71、95% CI 0.47-1.-6) 
アジスロマイシン投与群は、プラシーボに比較して、初回呼吸器系入院率を有意に減少  (HR 0.58, 95% CI 0.34-0.99) 
再入院率の差は、40日後再現れ始め、そして、160日後は減少しながらも160日まで効果は増大する。 
40日で、プラシーボ・アジスロマイシン群も入院90%ほど回避され、200日後アジスロマイシン治療群の80%、プラシーボ群の60%の呼吸器関連再入院なし 
原因不問再入院観察では、全原因入院初回入院とその後入院の遅延に関して、アジスロマイシン服用は傾向的効果あり
 非ランダム化、行政データベースなどの報告で、急性増悪までの期間延長の報告があった。この研究により、あらたな知見が加わった形。
post-hoc解析で、アジスロマイシン治療で、呼吸器系入院 156 vs プラシーボ 156(HR 0.82, 95% CI 0.65-1.07)
呼吸器系原因再入院で、アジスロマイシン群 31、プラシーボ群 49の入院



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