Baltimoreで開かれた、American Heart Association's Quality of Care and Outcomes Research meeting でのSarah Song (シカゴにあるRush University Medical Center)の報告
Song S, et al "Get With The Guidelines-Stroke program participation and clinical outcomes for Medicare beneficiaries" QCOR 2013; Abstract 008.
Get With The Guidelines-Stroke program
品質改善プログラム参加施設では、自宅への退院促進そして、死亡率低下(30日、1年)低下に寄与していた。故に、国内品質改善プログラム参加病院では、急性虚血性卒中患者のアウトカム改善が証明された。
CMS(Centers for Medicare & Medicaid Services )管理データからの分析で
患者平均年齢 79歳という高齢者に偏ったもの
品質改善施設治療患者 88,584 vs 不参加施設治療患者 85,401
30日死亡率(HR 0.911、0.880〜0.942 95%CI)
1年死亡率(HR 0.902、0.878v0.926 95%CI)
30日全再入院(HR 0.956、0.923v0.990 95%CI)
1年再入院(HR 0.972、0.953v0.992 95%CI)
30日脳卒中再入院(HR 0.927、0.864〜0.996 95%CI)
品質改善参加施設と非参加施設直接比較で、参加施設は自宅への直接退院増加し、1年死亡率改善を示した。
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/AdditionalMeetings/39186
卒中に関しては、熊本モデルは秀逸で、多施設・多職種横断的参加で、患者本位の医療モデルだとおもう。
だが、日本においては、相当数の自己完結型医療・介護保険施設において、その組織のベネフィット優先で、患者の退院後動向が決定されている印象を持つ。なんらかの分析を行い、検討が必要と思う。直接自宅へ帰れるのに、施設の利益確保のため、いったん、リハビリテーション施設・介護施設経由ってのが・・・
医療・介護に関わる、あらゆる分野に、医療の品質管理は必要だろうと思う。ただ、患者に直接関わる医療従事者に、その業務をさせるとしたら、それは本末転倒と思う。
介護保険のだめなところは、役人のごとき過剰な事務処理を強制、クライアント・患者へのケアに要すべき時間を奪ってるところ
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