2013年6月21日金曜日

カナダ・英国15年間比較:糖尿病死亡率は全体では減少 だが、45-64歳の死亡率は高度維持中

カナダ・英国では、ここ15年間で糖尿病関連死は劇的に減少、だが、超過死亡は継続し、年齢とともに増加している。特に、45-64歳の死亡率は高度維持している。

糖尿病死最脆弱年齢層45-64歳、特に男性ってのが改めて明らかに・・・

"Mortality trends in patients with and without diabetes in Ontario, Canada and the UK from 1996 to 2009: a population-based study"
Lind M, et al
Diabetologia 2013; DOI: 10.1007/s00125-013-2949-2.
参照:http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/Diabetes/40008

オンタリオでは、糖尿病死亡率は1.90(95% CI 1.86-1.94) → 1.51(95% CI 1.48-1.54)と44%減少。

英国でも、THIN(Health Improvement Networ)データベースでは、2.14 (95% CI 1.97-2.32) → 1.65 (95% CI 1.57-1.72) と減少

糖尿病罹患率は、オンタリオで5.4%→11.4%と増加、THINでは3.2%→5.9%と増加

平均年齢は、オンタリオで1996年 60.8歳 → 2009年 61.5歳、THINでは 62.7歳 → 53歳へ増加

年齢・性別補正後、年次死亡率は、オンタリオで 1000人あたり19.4 → 12.2と 37.2%減少、THINで31.4 → 14.1と55%減少

女性では、オンタリオで47.1%減少(1.94(95% CI 1.88-1.99) → 1.48(95% CI 1.45-1.52))、英国コホートでは 49.8%(2.25 (95% CI 2-2.50) → 1.63 (95% CI 1.52-1.74))減少

男性では、オンタリオで39%減少(2.25 (95% CI 2-2.50) → 1.63 (95% CI 1.52-1.74))、英国コホートで35.6%(2.04 (95% CI 1.79-2.29) → 1.67 (95% CI 1.56-1.77))減少

全ての年齢群で死亡率減少が見られるが、45-64歳での最高比率増加は維持
オンタリオでのこの年齢群の死亡率は 1996年 2.48 (95% CI 2.35-2.61)→ 2009年 1.94(95%CI 1.84-2.04)
英国コホートでは、 2.60 (95% CI 2.35-2.61) → 2.23(95% CI  1.98-2.50)
死亡率最少年齢群は、65-74歳で、オンタリオで1996年 1.45 (95% CI 1.41-1.50) → 2006年 1.16 (95% CI 1.13-1.19)  、英国コホートで 1.46 (95% CI 1.29-1.63) → 1.24 (95% CI 1.17-1.30)


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