2013年7月26日金曜日

英国:糖尿病コントロール不良でも、強化治療介入まで内服でも2年間放置

イギリスの医療事情もあるのだろうが、糖尿病コントロール不良と判断しても、治療強化まで2年程度放置、インスリン追加に至っては7年間って・・・ 

日常診療において、欧米のやり方が全て正しいわけじゃないって・・・




Clinical Inertia in People With Type 2 Diabetes
A retrospective cohort study of more than 80,000 people
Published online before print July 22, 2013, doi: 10.23
37/dc13-0331 
Diabetes Care July 22, 2013 



【目的】 2型糖尿病患者に於ける1剤、2剤、3剤経口血糖降下薬(OADs)治療強化までの期間と血糖コントロールレベルの相関

【研究デザイン・メソッド】 これは後顧的コホート研究で、 U.K. Clinical Practice Research Datalink(2004年1月から2006年12月、フォローアップ2011年4月まで)の2型糖尿病患者  81,573 名ベース。

【結果】 HbA1cカットオフを超えてからOAD追加治療強化までの期間平均は、HbA1c ≥7.0、 ≥7.5、 ≥8.0% (≥53, ≥58, or ≥64 mmol/mol)で、それぞれ2.9年、1.9年、1.6年で、OAD2剤服用では、7.2年間、7.2年間、6.9年間
インスリン強化までの期間中央値は、OAD1剤、2剤、3剤でそれぞれ、 7.1 年、6.1年、6.0年 
OAD1剤もしくはインスリンによる強化したときの平均HbA1cは、OADs1剤、2剤、3剤でそれぞれ8.7、9.1、9.7%
OADs1剤、2剤、3剤服用中患者で、OAD1剤あるいはインスリン治療による治療強化からの期間中央値は、7.2年間のフォローアップ期間を上回る。
OAD1剤、2剤、3剤で血糖コントロール不良患者確率は、OAD1剤強化フォローアップ終了後強化にて、21.1-43.6%であり、インスリンによる強化では5.1-12.0%である。
 

【結論】 血糖コントロール未到達2型糖尿病患者の治療強化の遅れが存在する。
OADsやインスリンによる強化まで数年の血糖コントロール不要期間である比率かなり高い。


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