2013年7月3日水曜日

家庭内血圧遠隔モニタリング・薬剤師症例管理プログラム:血圧管理良好

IT利得者たちにとって大喜びの報告、 でも、長年の報告じゃなく、せいぜい1年半



Effect of Home Blood Pressure Telemonitoring and Pharmacist Management on Blood Pressure ControlA Cluster Randomized Clinical Trial
Karen L. Margolis, et. al.
JAMA. 2013;310(1):46-56. doi:10.1001/jama.2013.6549.

【重要性】  米国内での血圧高値者の約半数のみ血圧コントロール状況下。血圧コントロール不能例に対し臨床実地的、十分な、持続的なモデルが血圧コントロール化以前のため必要。
【目的】  通常ケアと比較した上での、居宅血圧モニタリングと薬剤師症例管理を結合して介入で血圧コントロール改善するか判断と、血圧コントロールが介入後も維持するか否かも判断

【デザイン、セッティング、被験者】  cluster randomized clinical trial 、 Minneapolis-St Paul, Minnesotaにおける集約的医療システム16プライマリケアクリニックの14,692名の電子カルテから、登録した血圧未コントロール 450 名の成人
12ヶ月介入と、介入後6ヶ月間フォローアップ
【介入】  8つのクリニックを通常ケア (n = 222) 、 8つのクリニックを遠隔モニタリング介入 (n = 228)にランダム割り付け
介入患者は居宅血圧遠隔モニターを受け、血圧データは降圧治療調整する薬剤師へ転送。
【主要アウトカム・測定】  6ヶ月後、12ヶ月後、収縮期血圧を140 mmHg未満、拡張期血圧を90 mmHg未満(糖尿病、CKDでは <130 br="" mmhg="">セカンダリアウトカムは血圧の変化、患者満足度、18ヶ月後血圧コントロール  (介入後フォローアップ 6ヶ月 )
【結果】  ベースライン時、女性 45%、白人 82%、平均(SD)年齢 61.1(12.0)歳、 平均収縮期血圧 148 mmHg、拡張期血圧 85 mmHg
6,12ヶ月後ともに血圧コントロールされた比率は 
介入群 57.2% (95% CI, 44.8% - 68.7%) vs 通常ケア群 30.0% (95% CI, 23.2% - 37.8%) (p = .001)
18ヶ月(介入後フォローアップ6ヶ月時点)で、血圧コントロール比率は
介入群 71.8% (95% CI, 65.0% - 77.8%) vs  対照群 57.1% (95% CI, 51.5% - 62.6%)   (P = .003)
通常ケア対照群と比較し、6ヶ月後収縮期血圧は、ベースラインから減少大きい  (−10.7 mm Hg [95% CI, −14.3 〜 −7.3 mm Hg]; P<.001)、12ヶ月時点でもより減少(−9.7 mm Hg [95% CI, −13.4 〜 −6.0 mm Hg]; P<.001)、 18ヶ月時点でも対照比較で減少有意性維持(−6.6 mm Hg [95% CI, −10.7 〜 −2.5 mm Hg]; P = .004)

遠隔モニタリング介入群では、通常ケア群と比べ、ベースラインからの拡張期血圧減少大きい;6ヶ月時点(−6.0 mm Hg [95% CI, −8.6 〜 −3.4 mm Hg]; P<.001)、12ヶ月時点  (−5.1 mm Hg [95% CI, −7.4 〜 −2.8 mm Hg]; P<.001)、18ヶ月時点  (−3.0 mm Hg [95% CI, −6.3 〜  0.3 mm Hg]; P = .07)

【結論・知見】  居宅血圧伝各モニタリングと薬剤師症例管理により、通常診療と比べ介入期間12ヶ月及び介入後6ヶ月間血圧コントロールは改善

Trial Registration  clinicaltrials.gov Identifier: NCT00781365

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