2013年7月3日水曜日

COPD:不安と身体活動量は相関する



COPDに於ける身体活動性は、今年改定の日本のCOPDガイドラインの注目点の一つ。 一方、肥満関連疾患などでは、acceloerometryを用いた身体活動性評価がなされている。
COPD患者において、うつや不安とこの身体活動性の関連性を検討したところ、奇異な現象が見つかった。

すなわち、身体活動性増加と不安特性の関連性である。

 Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS)スコア 1ポイント増加毎、1日あたりのステップ数が288増加する (β 288 steps, p < 0.001 :全因子補正後)

逆に、高レベルうつでは、身体活動性低下(β -178 steps, p=0.02);ただし不安が存在する場合

不安とうつの相互関連(β 26 , p = .10)は不安では身体活動性をため、うつでは低下に向かうことが示唆される。


Patients With COPD With Higher Levels of Anxiety Are More Physically Active
Huong Q. Nguyen,  et. al.
Chest. 2013; 144(1):145-151. doi:10.1378/chest.12-1873a


COPDでは身体活動性増加がひとつの目標とされたが、ネガティブな不安という因子の関与をいかに考えるか、課題が加わった。

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