2013年7月10日水曜日

ビタミンD:血中25[OH]ビタミンD濃度と冠動脈性心疾患イベントの関連性 人種民族差あり

白人と中国人では、血中25(OH)ビタミンD濃度と 冠動脈性心疾患イベント発生に相関性あり。 だが、ヒスパニックと黒人は関連性認めず。

人種・民族的影響がある

人種的差を考えた上でのビタミンD投与有効性検討が必要という解説になってるようだ
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-07/tjnj-aol070513.php


Racial Differences in the Association of Serum 25-Hydroxyvitamin D Concentration With Coronary Heart Disease Events
Cassianne Robinson-Cohen,  et. al.
JAMA. 2013;310(2):179-188. doi:10.1001/jama.2013.7228.


血中25水酸化ビタミンD、25[OH]D濃度(いつまでも日本では保険適応とならない、活性代謝濃度)の低下が冠動脈性心疾患と関連性が一致してみられる。この関連性は、他の人種・民族で十分調査されているとは言えない。

25(OH)D濃度と冠動脈性心疾患に関する多民族的検討

Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis (MESA) 6436名
2000年7月から2002年9月まで、ベースライン既知心血管疾患無し

フォローアップ平均 8.5年間
冠動脈性心疾患イベント 1000人年あたり 7.38イベント、361の被験者

CHDの人種/民族ばらつき認める (傾向有意差 p < 0.05)

 補正後、25(OH)D濃度は、特にリスクとして

白人の場合、最も大きい (n = 167  25(OH) D濃度10ng/mL減少毎 イベント; ハザード比 [HR], 1.26 [95% CI, 1.06-1.49] )

中国人では、HR 1.67 (95% CI, 1.07-2.61; n=27) (・・・ 検討数少なすぎ)

一方、関連性認めないのは、黒人 (HR, 0.93 [95% CI, 0.73-1.20]; n = 94) とヒスパニック(HR, 1.01 [95% CI, 0.77-1.33]; n = 73)。

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note