2013年8月23日金曜日

喫煙と卒中リスク ほぼ性別差認めず

喫煙の害そのものを認めない人間がいる、それも、○○大学教授や元教授とかいう肩書きや○○賞受賞という栄光の肩書きを持つ人間にも・・・

後述するが、かれらの主張は比較的ステレオタイプ。

たばこの害に関する性別影響は、妊娠出産など継代的影響は特別
妊娠中母体喫煙は子供の行為障害へ影響を与える:遺伝的要素独立コホート研究で証明 2013/07/25
では、卒中などの世代限りの影響はどうか?

Smoking as a Risk Factor for Stroke in Women Compared With Men
A Systematic Review and Meta-Analysis of 81 Cohorts, Including 3 980 359 Individuals and 42 401 Strokes
Published online before print August 22, 2013,
doi: 10.1161/ STROKEAHA.113.002342

PubMed Medlineを用い、前向き住民ベースコホート研究を検索し、19966年1月1日から2013年1月26日まで検索された文献で、卒中に対する、喫煙・非喫煙比較の変数に関し性別特異的な相対リスク推定因子


81の前向きコホート研究データ、中身、3,980,359名、卒中42,401

喫煙は両性とも卒中の独立したリスク要素


全体分析だと、pooled多因子補正相対的リスク比(RRR)は、女性は、男性と同じリスク  (RRR, 1.06 [95% 信頼区間, 0.99–1.13])


地域解析によると、西洋では、女性では男性に比べより有害性認める (RRR, 1.10 [1.02–1.18)] が、アジアでは性差認めず (RRR, 0.97 [0.87–1.09]) 


never-smokerと比べると、喫煙既往者での禁煙の有用性効果は、両性とも同様 (RRR, 1.10 [0.99–1.22]).


禁煙ファシズム
他団体を批判するとき一番意味の無い言葉・・・ファシスト・ファシズム
本来のファシストに対してちょっとでも賛同する意見を示すことさえ否定されてしまうことが麻生副総理発言曲解報道でも明らかになった。これは、相手に絶対悪だとラベルする言葉であり、議論継続拒否を表明する言葉である。


この言葉をやたらと聞く昨今


わたしは、禁煙学会という名称に関して疑問を持っているが、かれらをファシズムと呼ぼうとは思わない。中立的立場を担保する学問集団ではないということも批評に加えておこう。

欧州各国調査:たばこを吸ってるシーンを見せられると青少年喫煙比率は増加する2011年 09月 24日メディアと青少年喫煙問題 2005/12/09【規制必要】プロダクト・プレスメント 映画内ブランド露出広告 2013/05/28 

喫煙習慣につながりやすいシネマ上、テレビ上での喫煙シーンに関する影響に関して疫学的一定のエビデンスが有り、それに対して苦言を呈したことには賛同したい


一方、疫学という学問の存在を否定する【学者さんたち】も存在する。そして、司法の場で、それがまかり通っているという日本の現実。横浜たばこ病裁判に於ける「“原因”は病理によってのみ確定されるのであり、“疫学”によっては確定されないのである」” という証言 が象徴的。

喫煙と肺がんに関するエビデンスと議論 ”実験的結果の欠如” ”疫学的証拠軽視主義” ・・・などが存在 2012/01/23

テレビでよく見聞きする中京大学の先生も、ほぼ”“疫学”によっては確定されない”ということと、バイアスデータによる批評に基づくもののようだ。


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