2013年8月1日木曜日

IMPROVE研究:腹腔内手術時人工呼吸:肺防御換気(低TV換気)は合併症減少、入院期間短縮

手術時麻酔下人工呼吸においても、肺擁護的換気法を採用すると、その後の呼吸器・呼吸器外合併症圧倒的違いがあり、入院期間さえ短縮する



A Trial of Intraoperative Low-Tidal-Volume Ventilation in Abdominal Surgery
Emmanuel Futier, et. al. for the IMPROVE Study Group
N Engl J Med 2013; 369:428-437August 1, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1301082

低一回換気量・PEEP療法という肺擁護的人工呼吸が主に重症患者に用いられている。しかし、麻酔上のこの役割は不明であった。 
多施設二重盲験平行群トライアルで、400名の成人、主要腹部手術後肺合併症リスク中等度から高リスク患者対象 
プライマリアウトカムは、主要肺内・肺外合併症(手術後7日内)
2つの介入群ベースライン特性は同等。
ITT分析で、プライマリアウトカム
・肺擁護換気群 21/200(10.5%)
・非肺擁護的換気群 55/200(27.5%)
(相対リスク 0.40;95%信頼区間[CI], 0.24-0.68; p = 0.001)

7日経過後は介入群 10/200(5.0%) vs 対照群 34(17.0%)
(相対リスク 0.29、95% CI 0.14-0.61; p=0.001)

入院滞在日数は肺防御的換気が短い(差平均, -2.45日間, 95% CI, -4.17〜 -0.72; p = 0.006)




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