下肢変形性関節症に対しては、筋力、flexibility、好気的運動の組み合わせが最も効果的
Exercise for lower limb osteoarthritis: systematic review incorporating trial sequential analysis and network meta-analysis
Olalekan A Uthman, et. al.
BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f5555 (Published 20 September 2013)
Cite this as: BMJ 2013;347:f5555
下肢変形性関節症による社会的コストは膨大。生涯有症状変形性関節症確率は25.3%。膝関節がそのうちの44.7%を占める。薬剤、医療介入だけでなく、氾濫する低効果・無効果サプリメントや疑似医療行為などの直接コストと、生産性低下・損失に伴う関節コストに関して膨大である。日本国行政はこのようなコストをトータルに鑑みようとせず、野放しの状況である。英国では3600万人日の労働喪失、GNPのおよそ1%損失に相当という推定がなされている。カナダでは、1人あたり1年間1万2千200カナダドルの遺失利益と推定されている。
上記論文のまとめ
現行の国際的ガイドラインでは、変形性関節症管理において、治療的運動(地上歩行あるいは水中歩行)が、「核」及び効果的管理方法であり、疼痛・機能への効果があり、容易であり、副作用が少なく、低コストでもある。
2002年の時点で、運動介入のベネフィットに関して充分なエビデンスが存在しており、いまさらこのベネフィットに関して検討の必要すら無い。
一方、関節の痛みに対して、安静をアドバイスし、効果的な運動療法に導こうとしない不埒な医師たちも存在する。一時的除痛しか認められない介入を繰り返すだけの詐欺的医療行為を行うのみという嘆かわしい医師たち(e.g. 「治療の原則は安静」 AND 変形性関節症)の存在。こういうひとたちが、一方では「ロコモ」とさわぐ・・矛盾。
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