2013年10月2日水曜日

【デンマーク】院外心停止:bystander心肺蘇生 年次的に生存者数増加

Association of National Initiatives to Improve Cardiac Arrest Management With Rates of Bystander Intervention and Patient Survival After Out-of-Hospital Cardiac Arrest
Mads Wissenberg,  et. al.
JAMA. 2013;310(13):1377-1384. doi:10.1001/jama.2013.278483.

院外心停止の早期発見介入が患者生存率に関連し、bystander心肺蘇生が生存率に関与する一要素と考えられる。 
bystander CPR、bystander 除細動の短期トレンド、 30日間生存率、1年間生存率を主要アウトカム測定
国内調査 Danish Cardiac Arrest Registry(2001年から2010年)
蘇生院外心停止29,111例、非心臓原因を除外(7390)、EMS人員による心停止除外(2253)

年齢中央値は72歳。男性 67.4%。bystander CPRは調査期間中増加(21.1% (95% CI, 18.8%-23.4%)→ 44.9% (95% CI, 42.6%-47.1%) p < 0.001)

bystanderによる除細動使用率は増加しているもののその使用頻度は未だに低い (1.1% [95% CI, 0.6%-1.9%] in 2001 →  2.2% [95% CI, 1.5%-2.9%] in 2010; P = .003)


受診時生存数増加  (7.9% [95% CI, 6.4%-9.5%] in 2001 →  21.8% [95% CI, 19.8%-23.8%] in 2010; P < .001)

また、30日生存率も改善   (3.5% [95% CI, 2.5%-4.5%] in 2001 →  10.8% [95% CI, 9.4%-12.2%] in 2010; P < .001)

同様に、1年生存率も改善   (2.9% [95% CI, 2.0%-3.9%] in 2001 → 10.2% [95% CI, 8.9%-11.6%] in 2010; P < .001)

期間中院外心停止頻度現象に関わらず (10万対 40.4 → 34.4 ; P = .002)、10万対生存者数増加 (P < .001)

研究期間全体を通して、 bystander CPRは30日生存率と正相関。

ただ、目撃状況に影響される(30日生存率 心停止目撃例 4.3% [95% CI, 3.4%-5.2%]  vs 心停止非目撃例 1.0% [95% CI, 0.8%-1.3%] ;4.38 [95% CI, 3.17-6.06])、それぞれ、心停止目撃対応は、  19.4% (95% CI, 18.1%-20.7%) vs 6.1% (95% CI, 5.4%-6.7%); odds ratio, 3.74 (95% CI, 3.26-4.28)


日本ではどうなんだろ



日本でも同様傾向が示唆されるが、頭打ち気味?
積極的啓発活動が必要だろう。オリンピックも控えてるわけで・・これを利用するとか・・・



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