2013年10月11日金曜日

【骨粗鬆症予防:高リスク白人ですらビタミンD補充エビデンス乏しい】システマティック・レビュー&メタアナリシス

実際のメタアナリシスなどみると、研究の1%未満程度しか、その検討対象にしかなれないことが分かる。テレビや新聞などで「ある団体が調べた調査によると・・・」などと報道されるが、実際には検討対象にもなれない取るに足りないと評価される研究であることが大部分という認識を購読者・視聴者は知る必要がある。


「ビタミン」というと体に良い、予防効果があると、信じて疑わない連中が無責任にメディアを用いて不特定多数にいい加減な情報をばらまいている日々が続く・・・



Effects of vitamin D supplements on bone mineral density: a systematic review and meta-analysis
The Lancet, Early Online Publication, 11 October 2013
doi:10.1016/S0140-6736(13)61647-5


研究戦略により3939の引用検討するも、23研究(平均研究期間 23.5ヶ月、対象者 4082、女性92%、平均年齢 59歳)が引用クライテリア合致、19研究は主に白人
平均ベースライン血中25−OH-D濃度 50 nmol/L未満は8研究 (n=1791)
ビタミンD 800 IU/day未満投与は 10研究(n=2294)

骨塩定量評価は1−5部位(腰椎、大腿骨頚部、総股部、大転子、体全部、前腕)、うち、統計学的有意差は70検査であり。

ベネフィット認めるのは6つの報告で、2つが有意差あり、他は有意差認めず、1ヶ所以上の有意差は一つの研究のみ。

メタアナリシスでは、大腿骨頚部でのみ小程度のベネフィット(加重平均差  0·8%, 95% CI 0·2—1·4) 、トライアル間のheterogeneity大いに有り(I2=67%, p<0 br="">他の部位では効果報告無し。

大腿骨頸部・総股部に関して、バイアスの存在認める。

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