マイナスイオンもそうだった。1950年代当時、一般には、電気が特別な存在で、荷電という当時最先端の科学的知識だったころ、それが健康によいという仮説( Albert P. Krueger)が一気に検証無く広がる。一般には、 インチキと認識され、一時廃れてたが、それが1990年代後半から、現時点で検証できてない新しい概念、作為的・非作為的に、電機メーカーが再び持ち込み、付加価値ねらいの商売をはじめた。そもそも、都市伝説って概念もインチキ臭いが、この「酸性食品・アルカリ性食品」概念もこの都市伝説とされているものの一つだろう。
「○○は健康に良い・悪いという dichotomy判断には注意が必要」と私は思う。
Medpageをみても、従来の不健康食と重なっただけとも思えるし・・・あえて、寄与要素補正として、動物性蛋白・脂肪摂取という要素を補正しているようにも思えない。あだ花概念となることも否定できないと思う。
以下の報告のベースは、Ströhle らが、2010年それまでの概念を発展させ、酸・塩基バランスと健康への影響に着眼したものの延長。
例えば、酸性食品は野菜でもこと細かく分かれている
http://goaskalice.columbia.edu/which-foods-are-acidic
酸性食事は、「脂肪・動物蛋白」摂取量増加、「炭水化物」摂取量減少を含み、これらはリン酸、カルシウム、ナトリウムを多く含み、マグネシウム少ないというもの野菜はpH 4-6.8で、比較的酸性度の高いものは、escarole(エンダイブ)、ピメント、トマト、ビネガー加工野菜(缶詰アンチチョーク、缶詰ビート、缶詰ピクルス、缶詰サワークラウト)
pH フルーツ 2 - 3 レモンジュース、ビネガー 3 - 4 りんご、ブルーベリー、チェリー類、グレープ、グレープフルーツ、ネクター類、ピーチ、なし、パイナップル、プラム、ラズベリー 4 - 5 バナナ 6 メロン
French E3N-EPICコホート・女性 66,485名を食事アンケートとともに糖尿病発症リスク調査(14年間フォローアップ、2型糖尿病発症率1372名)
疫学的研究ベースの食事性酸性食品負荷量推定(potential renal acid load : PRALスコア (http://www.saeure-basen-forum.de/pdf/IPEV-Food_table.pdf)、net endogenous acid production (NEAP)スコア)
結論としては、PRALスコア、NEAPスコアとも2型糖尿病発症と関連あり
・ PRAL ハザード比 1.71 (95% CI 1.40 to 2.07)
・ NEAP ハザード比 1.74 (95% CI 1.44 to 2.11)
リスクはBMI補正後現弱するも、有意差残存
メカニズム不明だが、筆者らは 、酸/塩基ホメオスタシス仮説を主張
Source reference: Faherazzi G, et al "Dietary acid load and risk of type 2 diabetes: The E3N-EPIC cohort study" Diabetologia 2103; DOI: 10.1007/s00125-013-3100-0.
http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/Diabetes/42850
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