ビタミンDは、疾患予防に有益性さほど認めない
40のRCT解析、一般住民において、心疾患・卒中・がん・骨折予防効果は、あったとしてもわずか。カルシウム服用有無は、futility threshold(無益閾値)未満。ビタミンD低下は、疾患の原因と言うより結果と考えられる。
The effect of vitamin D supplementation on skeletal, vascular, or cancer outcomes: a trial sequential meta-analysis
Dr Mark J Bolland .et. al.
The Lancet Diabetes & Endocrinology, Early Online Publication, 24 January 2014
doi:10.1016/S2213-8587(13)70212-2
ビタミンDサプリメント(カルシウム有無問わず)推定効果
・心筋梗塞 or 虚血性心疾患 (9トライアル, 48 647 患者)
・卒中 or 脳血管疾患 (8トライアル 46 431 患者)
・がん (7トライアル, 48 167 患者)
・全骨折 (22 トライアル, 76 497 患者)
ビタミンDサプリメントは、15%以上のエンドポイント相対リスクを凌駕することのない無益性境界域内
ビタミンDサプリメント単独では、骨折減少15%に到達せず (12 trials, 27 834 patients)
ビタミンD/カルシウム併用では、施設入所状況での骨折減少 (2トライアル, 3853 患者) するも、一般住民環境中では15%の相対リスク凌駕しない (7トライアル, 46 237 患者)
ビタミンD(カルシウム使用有無両方)で、死亡リスク減少不明確 (38 トライアル, 81 173)
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