2014年3月12日水曜日

カルシウム/ビタミンDサプリメントは脂質特性を改善する

更年期医療には、いんちきがつきものなんで、身構えるくせがついた。


サプリメントの一部にエビデンスがあるとしても、いわゆる臨床的アウトカムで無く、あくまでも検査値の改善効果のみ、現時点のエビデンスでも、特にマルチビタミンへは注意が必要だろう。




閉経女性では、長期カルシウム・ビタミンDサプリメントは、脂質特性の改善をもたらすという、WHI研究

6年フォローアップにて、LDL は4.46 mg/dL減少し、TG減少・HDL増加。
25-OH D3濃度は有意にLDL、HDL、TGと相関


25-OH D3高度ほど、LDL-C改善と相関するという仮説立証的と


Calcium/vitamin D supplementation, serum 25-hydroxyvitamin D concentrations, and cholesterol profiles in the Women's Health Initiative calcium/vitamin D randomized trial
Schnatz, Peter, et. al.
Menopause 2014; DOI: 10.1097/gme.0000000000000188.

CaDサプリメント:カルシウム成分 1000mg+ ビタミンD3 400IU
血中25OHD3、脂質特性をベースライン・ランダム後評価


2年後、25-OH D3濃度平均は、 38%増加 (95% CI 1.29 - 1.47, p < 0.001)
vs プラシーボ 18.2 ng/mL

LDL-Cは平均 4.46 mg/dL減少 (p = 0.03)

25-OH-D3濃度高いほど、HDL-C濃度増加と相関 (p = 0.003)し、LDL-C及びTG濃度低下と相関する  (P = 0.02 、 P < 0.001, respectively)


上記量は、サプリメント量としては標準的。
むしろこれより高濃度まで発売されており、ビタミンD中毒が心配なくらい。
いわゆるマルチビタミンは、余計なビタミンが入ってる製品が多くて、ベネフィットを打ち消す可能性があるので注意が必要?


ビタミン類は金の無駄遣い 2013/12/17

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